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(公務員の仕事)予算要求のスケジュール(11月の作業編)
地方自治体では、令和7年度当初予算の編成作業が進んでいます。
島根県では、10月、部内(商工労働部など)での予算編成作業が進められ、11月上旬に予算要求書が財政課に提出されました。11月は、財政課との間でヒアリングが行われる月です。今回は、この11月の動きを紹介します。
以前、予算要求のスケジュールという内容の投稿をしたことがあります。
https://note.com/ondakazuki/n/na95660d10c21
この記事を書いた時は、9月から3月にかけ予算編成作業が行われる、という説明をしました。その後、より細かく予算編成作業を紹介する記事を書き始めました。各記事を下の方に載せていますので、参考にしてください。
リアルタイムで予算編成作業が進んでいる中、今回は11月の作業の紹介です。紹介するのは今年版の作業です(毎年、少しずつ違ってきますので。)
1 財政課との間で行われる予算ヒアリング
10月の約1ヵ月をかけ作成された各課の予算要求書は、11月上旬、財政課に提出されます。
その後、財政課の担当者から各要求書の内容に関する質問がされます。
最近は、エクセルで質問リストが書かれ、それに対し、要求課の担当者は回答(説明)を書いて提出します。質問は、事業実施の背景や目的から、細かい積算まで多岐にわたります。要求の内容が曖昧だと質問も多くなります。
文章だけでは伝わらないこともあるので、担当者同士の協議の場を設け、口頭で説明することもします。
質問の数は1事業あたり数個から100個以上まで様々です。対象の事業数は1課あたり10から20事業くらいあるので、質問の総数は膨大です。
この一連の作業は、予算ヒアリングと呼ばれています。
予算ヒアリングは、とりまとめ課の担当者が仲介する形で行われます。
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2 とりまとめ課の立場での予算ヒアリングの考察
自分が所属する「とりまとめ課」は、要求課と財政課の橋渡し役です。両者が共通認識を持てるようにすることが役割です。時には難しいけど、重要な役割です。
特に、要求課は、膨大な質問を前にすると負担感を感じてしまいがちですので、財政課の質問の意図をくみ取り、要求課にうまく伝えることができるとスムーズなコミュニケーションができる印象です。
昨今の財政課の担当者は「どうにかして予算をつけられないか」という姿勢で、要求課に寄り添う傾向が強いですが、理論的な説明がつかない事業は予算を通しようがないというスタンスは当たり前に貫かれています。
以前、「予算要求のコツ」という投稿をしました。ヒアリングを受ける際にも使えると思われるので、リンクを貼っておきます。
このように予算編成作業が進んでいき、12月は財政課が中心となる査定作業に入っていきます。このあたりは、別の記事で書きます。
【参考】