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【Audible本の紹介10】深夜特急1~6(沢木耕太郎)
※8月21日時点で、audibleでの第6巻(最終巻)の配信が開始されたので、追記修正しました。
今回紹介する本は、1986年に初版が発行された、日本人青年のアジアからヨーロッパへの一人旅の記録と、その途中での思索をつづった「深夜特急」です。
2023年6月に第1巻がAudible化されたときは、とてもうれしかった記憶があります。
それ以降、順次移行が進み、現在は第6巻まで全てをAudibleで聴くことができます。
あらすじ
深夜特急は、1970年代、「インドのデリーからイギリスのロンドンまでを乗り合いバスで行く」と思いたった著者の沢木耕太郎さんが、ユーラシア大陸横断の旅をした話です。
香港や、東南アジアなど、インドに着く前には、長い寄り道もしています。
日本の若者が、身一つで世界を見に行く、貧乏旅行ブームの時代であり、その文学的なアイコンのような存在です。
深夜特急の思い出
有名な本なので、本の紹介は短くして、追加で、深夜特急と自分について書こうと思います。
自分が深夜特急を読んだのは1994年に発行された文庫版でした。
1994年、当時は東京で一人暮らしする大学生2年生でした。
印象に強く残っているのは、香港、マカオ、タイ、インド、ネパール。それぞれの安宿の様子やマカオでのカジノ、あとインドで会ったヨーロッパ青年の生気のなさ、あたりが印象に強く残っています。
その先の中東からヨーロッパがあまり印象に残っていないのは、当時の感覚では、遠すぎてイメージができず、少し興味を失ったのかもしれません。
翌年、まねごとで、飛行機チケットだけ予約して、韓国に一人で行きました。ホテルはソウルについてから安宿を探して。この旅は、その後の他の海外旅行に比べても、多くのことが印象に残っている気がします。
最後にあらためてAudibleと文庫本の紹介を、
冒頭述べたように、現在、Audibleになっているのは1から5です。6は8月の予定です。文庫本は2020年に新版が発行されていて、現在も手に入ります。