朝ご飯2024.04.20【読了記録 学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話】
今日はタイトルが長い(笑)
まずは朝ご飯。
昨日の長い待ち時間をうめてくれたのが、
こちらの本。
noteをフォローしている、ちいさな美術館の学芸員さんの著作「学芸員しか知らないの美術館が楽しくなるなる話」
ちいさな美術館の学芸員さんのnoteを見つけたのはまだ入院していた頃。今年に入ってから3月迄毎朝更新されていて1日限定の公開のnoteで、長く残らないから読める様なお話しも興味深く、私はその語り口の優しさや平らさに心が癒やされていて毎朝の更新を楽しみにしていました。
この本は入院中に取り寄せていて、途中まで読んだままになっていました。
続きは本自体が軽くて持ち歩きやすいから、外来での通院の待ち時間に読む用になっていて、昨日やっと読了に至りました。
娘が自立するようになってからやっと、子供頃から憧れだった遠くの美術館まで足を伸ばせるようになり、都内の企画展にも気軽に足を運べるようになって、学芸員という職業に興味が湧いて来ていました。
この本は、まさにそういった私にぴったりな学芸員さんのお仕事が解る本で、もっと早くに出会っていたら私はきっと学芸員を目指してただろうなぁと。思わせられる内容でした。
後半の
美術館をもっと楽しむためのヒントの章、での難解な現代アートを楽しむための二つのポイントが刺さりました。
一つ目は、揺れ動く自分の感情に身を任せること。
二つ目は、分からないという状態を楽しむ事。
どちらも深い解説が続くのですが、その解説もなるほどと唸ってしまう。
この二つのポイントは、自分自身の人生を楽しむ為のヒントに重なるような気がして、私が訳も解らないのに現代アートを観たくなるのは楽しいからなんだな。と、再確認するまでもなく納得。
本の中にもお勧めの美術館が出て来るのですが、ちなみに私が一番好きな美術館は、
東京都美術館。
たまたま興味のある企画展が続いて、ここの企画の方と気が合うな…なんて思いつつ通い詰めているうちに、迷路の様な建物も館内のレストランも入口の球体も馴染みとなり、今では一番好きな美術館になっています。
行けて良かったと思う美術館は、
エルミタージュ美術館。
「兼高かおる世界の旅」で子供の頃にみて以来、美しくて、とてつもなく広くて、遠い場所の憧れの美術館。
コロナ禍の前年に娘とエルミタージュの近くに宿泊して、2日間続けて歩いて通えたのは凄くいい思い出。
窓が開け放たれた自然光の中で観るマチスが印象的でした。この辺りの事を、この本の著者にお伺いしてみたい気が…
病気が回復して思うのは、
瀬戸内海に浮かぶ直島にあるベネッセミュージアムに泊まりたいな。
ここは宿泊出来る美術館で、夜ミュージアムツアーを楽しんだ翌朝、瀬戸内の静かな海を見ながら草間彌生のカボチャを見に散歩したのも懐かしい。
滞在したのは春。
瀬戸内の春は格別に心地よいんですよね。
来世は学芸員を目指したいと思います。