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【これってセカンドオピニオン?④】検査結果を聞く


これまでの流れ
昨年12月中旬に脳梗塞になり左肩麻痺の後遺症が残る。思いのほか重症で顔半分は人相が変わり左足はかろうじて指先が動く程度、左手は肩から下がっているだけびくともしなかった。
そんな状態からリハビリに転院しリハビリを重ね翌年の3月下旬には、歩くことや生活に困らない程度に手が動くようになり退院。
リハビリ病院ではつらい事があっ、たものの、36歳で娘大好きなパパでもある担当理学療法士からは「僕が知る中では1.2を争う回復ぶり」と言われる。


退院後は生活混乱期と言われている通り、入院中にはなかった不調が次々と出てくる。
その中でも、なかなか良くならず辛い不調は、味覚異常、喉のつかえ、飲み込みのしにくさの3つ。
これらは、退院後から診て貰っている脳神経内科の主治医とあれこれ試しているのだけど、原因も成果も出ず移行錯誤が続いている。
その中で提案されたのが、咽喉科で喉に異常がなかったから、今度は食道に異常があるかどうか確かめる為の胃カメラ検査。

胃カメラが怖くて嫌なのは事実だけど、本当にこれで良いのか?と疑問が湧き上がる。



いざ、脳梗塞になって最初に運ばれた急性期病院へ

妙に怖がりな私は胃カメラどうしても避けたい。

思い悩んだ末に、胃カメラ検査を勧めてくる主治医に言ったのは、「脳梗塞になって最初に入院した急性期病院なら麻酔をして胃カメラ検査ができるかもしれない。」
それを聞いた主治医はそれでもいいですよと。
紹介状は書いてもらわず(書こうか?とも聞かれなかった)選定療養費を支払い急性期病院を受診する事になる。


選定療養費とは∶
「初期治療は地域の医院・診療所(かかりつけ医)で行い、高度専門医療は特定機能病院及び一般病床200床以上の地域支援病院で行う」という、考えのもとに厚生労働省により制定された定額負担制度(保険適用外の自己負担)。

初診 7,700円(紹介状がない場合) 
再診 3,300円(病状が安定いして、かかりつけ医の紹介を申し出ても、引き続き受診を希望する場合)


急性期病院の見立て

急性期病院の見立ては、
胃カメラで食道を確認するより、小さな脳梗塞が起きている可能性を確認した方が先ではないかとの事。
MRIで頭を撮影することに。
後日MRIを撮り、3回目の受診はその結果を聴く流れとなる。
(8/15初診 8/23MRI 9/3結果を聴く)

検査検果は、『新しい脳梗塞は見当たらない。』

では、なぜ?
こんな事になっちゃったの???

  1. なぜ、塩気と脂を感じすぎてしまうの?

  2. なぜ、声が掠れて、話しにくいの?

  3. なぜ、常に喉がつかえた感じがするの?

こんな症状が出てしまっている原因を、検査結果を伝えてくれた医師(入院当時担当だった数名医師のうちの一人)に、これまでの経緯などやいろいろと話しを聴いてもらいながら探った結果。

1.→ 入院中の薄味、脱脂の食事に慣れすぎた、ストレスで強く感じすぎるようになった
2.→ 脳梗塞を起こした位置を考えると脳梗塞の後遺症
3.  → ストレスのせい

医師からは、
ストレスは全ての項目に言えるのと、この件に限らず病気の原因の全てに当てはまるから簡単にストレスのせいと片付けてしまうのは良くないのだけど、退院後の経過とその間服用してきた薬のリストを見る限りでは相当心身ともに負担がかかっていた事がわかる。
1と、2は後遺症がストレスで悪化した。3はストレスで症状が出たのではないかと。
なので、回復には時間がかかる。
日常生活をリハビリと捉えなが過ごす事で強く回復を待つ。


私自身としては、
回復に時間がかかる事を覚悟し、日常生活を送りながら自分でできる口の体操をするしかないだと理解するものの、味覚に関しては家にいるだけならいいのだけど、外食が楽しめないのは辛いと伝えると

「漢方薬という選択肢もありますよ。」
「半夏厚朴湯といって喉のつかえに効くんです。」
と、スマホの画面を見せてくれる。

のどのつかえ、って書いてあるでしょ
と言うドクター

この状況は買って飲めって話?
病院で話してるのに処方はされないの?


そうだ!そうだった!
このドクターは、入院中に暖房で鼻の奥が乾いてヒリヒリすると言ったら、薬屋さんで鼻にシュッ!と吹きかけるのがあるからって言うだけで病院でお薬出してくれなかったんだ。薬屋さんの薬でいいんだ…と、思ったんだった。
あの時と同じスタンスだ…
と思ってると


「僕も受験の時に飲んでいて効いたんですよ。だからお勧めしてしまうのは僕の趣味というか… 」と言い羽生結弦くんのようににっこりする。

(この先生、話の合間合間に相づちを求めるように何度もにっこりする。
きっと30代前半?つぶらな瞳の羽生結弦。
ちなみに担当医の一番偉そうな方は村上ファンドの方に似ていた。女医の担当医は美人でした。
なんだかキャラが濃い担当医チームだった。)

医学部受験は大変なのだなぁと思いながら、いやいやこの方なら中学受験の時の事かもしれないと思う。
自分が効いたから勧めてくれるのって親身になって貰えているようで嬉しい。たとえ他に方法がなくて漢方をすすめる為の常套句だったとしても私にも効きそうな気がする。


いやいや、処方しないの前提で話してるけど、病院に来てるのだからお薬は処方して欲しいよ。

処方して貰えますか?とお願いすると、病院の処方にあったかなぁと言いつつ28日分処方して下くださり、飲み切った頃に効果があったか確認するために再診の予約をしました。

効果がなかった場合、ここで改めて診てもらうとなると選定療養費がかかっちゃうからね。

【半夏厚朴湯】
薬のはたらき:不安を和らげたり、のどの異物感、動悸、めまい、吐き気などの症状を抑える。
咳やしわがれ声を改善する。


脳神経内科の主治医に報告

今日は月に一度の脳神経内科の受診日。血圧関係のお薬も処方されます。
早速、急性期病院に行ってMRIを撮ったこと、いろいろと話しをして最終的に半夏厚朴湯を処方されて、もっと原因を究明したければ胃カメラを飲んでも良いかもと言われた。けれど、胃カメラは緊急を要している感じではない。と言われた事を報告。
主治医、納得。ホットシタ…



今回の診てくださった医師はみなさんよく話を来てくださる医師で、結局行き着く先は「半夏厚朴湯」だったと思う。
医師それぞれアプローチの仕方が違うのだと実感。

この先も病院にかかる事が多いだろうから、今回のように「違うのでは?」と疑問を感じたり、「嫌だ」と思った時は、医師との関係が悪くなるのでは?と、心配して言いなりになって不満を抱えるより、冷静に相談してそれでも、解決しない時は別の医師に診てもらうのって大切だと感じた。

今回のように誰も嫌な気持ちにならずに解決できた経験は、たまたま良い医師が診てくれてラッキーだったのかどうかは、病院初心者の私にはわからないけどいい経験になった。
鍼の先生や担当の理学療法士にも、いろいろ教えて貰ったし相談する相手も大切。
とても有り難かった。

あとは、

半夏厚朴湯が効きますように…




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