ジムのシェアリングサービス「ジムカリβ版」!儲かるかなー?!
こんにちは、思考力特訓中の恩田です。
本日は以下を取り上げます。
記事によると、
・ジムカリとは、パーソナルジムの空き時間をパーソナルトレーニング指導を行いたいトレーナーやトレーニングをしたい人に貸し出すことができるサービス。
・ジムオーナーなどの法人は、ジムの空き時間を貸し出すことで収益化でき、またユーザー(パーソナルトレーナーや個人)は、プライベート空間で密を避けながら自分だけのトレーニングスペースを確保することができる。
・レンタルジムのニーズは現在増えており、ジムカリの事前検証によると、都内のワンルームパーソナルジムの空き時間を貸し出したところ、月間平均90時間以上の予約が入った。
・ニーズの高さを証明するかのように、事前検証のタイミングで既に500名超のトレーナーが事前登録。
出だし好調?みたいですね。
このサービス儲かるのか?利用者は増えるのか?
以下に考察していきます。
1.一見上手く行きそうなプラットフォーム
本サービスは「ジムの空き時間を収益化したいパーソナルジム」と「トレーニング場所がないパーソナルトレーナーやトレーニングしたい個人」を繋ぐプラットフォーム。
どこのジムにも所属せず、完全フリーで活動しているパーソナルトレーナーにとってはありがたいサービスでしょう。
基本、大手ジムは自社と契約していないトレーナーが自施設でパーソナルトレーニングをすることは禁止してますからね。
所謂、白タク行為禁止。
(トレーナーもクライアントもそのジムの会員だとしても)
また、ジムオーナー側も空き時間の有効活用、アイドルエコノミーで稼げます。
使われなければ何も生みませんが、そのリソースを活用することで収益化できる。
ジムカリとしても、自分で施設を所有してるわけではなくあくまでも仲介。
そのため、コストは広告費くらいですので儲けは見込めるでしょう。
2.その課題とは?
このプラットフォームは双方の不を解消しており、上述したように上手くいきそうです。
しかし、私は本サービス、課題多しと感じています。
一つ目の課題は
「利用希望時間が重なり希望通り予約できない」
パーソナルジムの空き時間の利用ですから、限られた枠の争奪戦が予想されます。
そうするとニーズは有っても、そのニーズを収益化できない可能性が出てきます。
二つ目は、
「活動場所がないパーソナルトレーナーが果たしてどれだけいるか?」
貸し施設がどれだけあってもそれを利用してくれるトレーナーが一定数以上いなければサービスは成立しません。
パーソナルトレーナーも稼ぎたいでしょうから、稼ぎを得る場所つまり活動拠点がないとは考えにくいです。
ジムと契約したり、もしくは自分でジムを開業しているなど、よほどの事情がないかぎり活動場所は有しているでしょう。
そうなるとアイドルはアイドルのまま収益は生みません。
まあ、パーソナルトレーナーの供給過多で各ジムが受け入れ限度を超えているという事情でもあれば別ですが、そういう話は聞かないですし。
(別業界、例えば美容師が貸し美容室でフリー活動なら、美容師数、髪を切る一定数から成立しそうですけどね)
以上、2つの理由から本サービスは現行のままであれば、上手く行かないような気がします。
3.専業の方が儲かりそう
先程、仲介なのでコストがかからないと書きましたが、同社ホームページに記載されてるレンタル代1時間1,500円〜2,200円。
これを空き時間利用ではなくレンタル専業施設にしたら。
仮に1日15時間稼働すれば22,500円~33,000円/日の売上。
一施設月商MAXで60万円〜100万円、仮に5割の充足率でも30万~50万は見込めそうです。
(30万円だと厳しいでしょうから場所・単価設定を上手くやる必要はあります)
場所貸しビジネスで人件費不要、家賃と機材・広告費だけと考えればこの売上があればビジネスとして成立しそうです。
レンタル専業となれば、前項の「限られた枠の争奪」という状況はなくなり、パーソナルトレーナーも利用しやすくなります。
また、レンタル専業施設の数が増えれば、トレーナーもわざわざジムと契約しなくても活動場所を確保できますから、こっちに移行する可能性は大です。(ジム側にマージン取られませんし)
こう考えると自前でレンタル専用ジムを作って貸し出すこともありかなと思います。
本日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。