見出し画像

Music Manギター:レオ・フェンダーの新たな挑戦

こんにちは、音楽とギターが好きな皆さん!今日は、ギター界の巨匠、レオ・フェンダーが手がけた「Music Man」についてお話しします。このブランドの誕生から、その魅力まで、一緒に見ていきましょう。

Music Manの誕生と歴史

レオ・フェンダーの新たな挑戦

1965年、レオ・フェンダーはFender社を売却しましたが、彼の新製品開発への情熱は衰えることがありませんでした。彼は常に音楽の未来を見据え、革新を追求し続けました。1972年にはCBSから工場を買い戻し、新たにMusic Manを設立しました。この新しいブランドは、彼が長年にわたり培ってきた技術と革新性をもとに、ギターやアンプの新たな可能性を切り開くことを目指しました。彼が手がけたHD-130と412GSアンプ、そしてスティングレイ・ギターは、エリック・クラプトンなど多くの著名なプレイヤーに愛される名作となり、音楽界におけるその存在感を確立しました。

アーニーボールによる買収と発展

1984年、Music Manはアーニーボールの傘下に入りました。この時期には、シルエットやアクシスといった名機が次々と誕生し、その個性とプレイアビリティで多くのギタリストに支持されました。特にアーニーボールとの提携により、製品の品質向上や新しいデザインへの挑戦が可能となり、Music Manはさらなる進化を遂げました。これらのギターは、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広い層に愛用され、彼らの音楽スタイルを支える存在となりました。

Music Manギターの特徴

高品質な製造プロセス

Music Manのギターは、常に高品質を追求しています。製造プロセスにおいては、細心の注意を払い、仕上げは必ず熟練した職人の手で行われます。このような手作業による仕上げは、ギターの見た目や音色に大きな影響を与え、ハイエンドギターを目指して生産されています。また、エントリークラスのギターは「Sterling by Music Man」ブランドで別工場で製造されており、手頃な価格でありながらも高品質なギターを提供することに成功しています。これにより、より多くの人々がMusic Manの魅力に触れることができるのです。

サイレントサーキット

Music Manのシルエットには、ノイズ除去回路であるサイレントサーキットが標準装備されています。この技術により、9V電池を使用しながらも、シングルコイルのノイズを除去しつつ原音を損なわないという素晴らしい機能が実現されています。これにより、ライブパフォーマンスやレコーディングの際にも、クリアなサウンドを保ちながら演奏することが可能となり、多くのミュージシャンから高い評価を得ています。

独自のネックデザイン

Music Manのギターは、ユニークなネックポジションを持つボディ設計が特徴です。ロングスケールでも弾きやすい感触があり、41.3mmのナット幅と丸みを帯びたグリップが、プレイヤーに優しい設計となっています。このような設計により、演奏者は長時間の演奏でも疲れにくく、自由な表現力を発揮できます。特に、高速なフレーズや複雑なテクニックを駆使するギタリストにとって、非常に魅力的な要素となっています。

ロッキングチューナーとオリジナルブリッジ

Music Manのギターには、シャーラー製のロッキングチューナーが採用されています。このロッキングチューナーは、弦の安定性を高め、チューニングが狂いにくくするための重要なパーツです。特に、パフォーマンス中に激しいプレイをするギタリストにとって、チューニングの安定は非常に重要です。

さらに、フロイドローズ・ライセンスのオリジナルブリッジも搭載されており、アーミングの自由度が高いのが特徴です。このブリッジは、簡単なアームの着脱や調整が可能で、演奏者は自分のスタイルに合わせてセッティングを調整することができます。これにより、ギターを使用するシーンに応じて、さまざまな音色や表現を引き出すことができるのです。

Ball Family Reserve (BFR)

2007年に発表されたBall Family Reserveは、Music Manの中でも特別な位置づけのプレミアムラインです。このシリーズは、超ハイグレードな木材を贅沢に使用し、音質や見た目にこだわったモデルが揃っています。特に、マホガニー・トーン・ブロック構造を採用しており、深みのある音色と豊かなサステインを実現しています。通常の製品に比べて10万円以上高価ですが、そのクオリティは間違いなく価格に見合ったものです。これらのギターは、特別な存在感を持ち、ギタリストにとって夢の一品となることでしょう。

主な使用ギタリスト

Music Manのギターは、多くの著名なギタリストに愛されています。例えば、カントリー、ロック、ブルースを得意とする実力派ギタリスト、アルバート・リーは「ギタープレイヤーズ・ギタープレイヤー」と称されています。彼のスタイルは、Music Manのギターの特性を最大限に活かし、観客を魅了しています。

また、ディープ・パープルのメンバーであるスティーヴ・モーズは、正確無比な演奏とユニークなキャラクターで知られています。彼はMusic Manのギターを使い、その独特なサウンドを引き出すことで、多くのファンを魅了しています。

さらに、ドリームシアターのギタリスト、ジョン・ペトルーシは、ドラマティックな展開と長い間奏が特徴の演奏スタイルを持っています。彼が使用するMAJESTYシグネチャーモデルは、2016年に発表された最新モデルで、高級素材と先進的な機能を搭載しています。特に、7弦モデルもラインナップされており、幅広い音楽ジャンルに対応可能です。

スタジオミュージシャンからTOTOのメンバーになったスティーヴ・ルカサーも、Music Manのギターを愛用しています。彼のLukeシグネチャーモデルは、低い弦高セッティングとEMGアクティブピックアップを搭載し、様々な音楽ジャンルに対応できるよう設計されています。これにより、彼は多彩な音楽スタイルを表現することができ、数々のヒット曲を生み出してきました。

Music Manギターのラインナップ

Music Manには多彩なラインナップがあります。シルエットやアクシス、アルマダ、カトラス、そしてStingRay Guitarなど、それぞれのモデルが独自の魅力を持っています。

シルエット(Silhouette)

シルエットは、アルバート・リーが開発に参加したモデルで、24フレットやトレモロレス、HSH配列の「シルエット」と、22フレットでヴィンテージスタイルトレモロの「シルエットスペシャル」があります。また、サイレントサーキットが標準装備されているため、ノイズを気にせずに演奏に集中できます。

アクシス(AXIS)

アクシスは、元々エドワード・ヴァン・ヘイレンのシグネチャーモデルとして誕生しました。シングルカッタウェイ、フラットトップデザインが特徴で、非対称ネックグリップがプレイヤーの手にフィットします。AXIS SUPER SPORTモデルは、豊富なバリエーションが揃っており、個々のプレイヤーの好みに応じた選択が可能です。

アルマダ(ARMADA)

2014年に発表されたアルマダは、レスポールライクな設計で独自のV字カットフレイムメイプルを使用しています。スルーネック構造となっており、演奏性が向上し、現代音楽に適したサウンドを提供します。これにより、さまざまな音楽スタイルにマッチする能力を持っています。

カトラス(Cutlass)

カトラスは、ビンテージスペックをベースにしたモダンデザインが特徴です。シングルコイルピックアップを3基搭載し、サイレントサーキットとバッファー内蔵により、ノイズを抑えつつ豊かな音色を実現しています。これにより、クラシックなサウンドと現代的な利便性を兼ね備えたモデルとなっています。

StingRay Guitar

StingRay Guitarは、1970年代のStingRay IIをリニューアルしたモデルです。アフリカン・マホガニーボディとメイプルネックを使用し、カスタムワウンドハムバッカーを2基搭載しています。パッシブ回路が採用されており、シンプルながらも深みのあるサウンドを提供します。

Sterling by Music Man

さらに、Music Manはミドルクラスやエントリークラスのブランド「Sterling by Music Man」も展開しています。このブランドは、シルエットやアクシスなどの人気モデルを手頃な価格で提供し、デザインやプレイアビリティを維持しつつコストダウンを図っています。これにより、より多くの人々がMusic Manの魅力に触れることができるのです。


Music Manギターは、レオ・フェンダーの情熱が詰まった素晴らしい楽器です。もしあなたがギターを始めるなら、ぜひ一度手に取ってみてください。その魅力にきっと感動することでしょう。音楽の世界は、あなたを待っています!音楽は人々を結びつけ、心を豊かにする力を持っています。Music Manのギターが、あなたの音楽の旅に寄り添い、素晴らしい思い出を作る手助けになれば幸いです。さあ、一緒に音楽を楽しみましょう!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?