「墨田区」に興味が湧いた日/落語好きの独り言
大型連休の締めに、東京でバタバタして参りました。最大の目的はこちら!
東京北区の住宅街にあるコンパクトな寄席「梶原いろは亭」さん。5月7日に『ぜんざい校舎』という名で「林家あんこ」さんと「柳亭市寿」さんの落語&コント公演が開催されました!あんこさん推しの私としては5月5日の独演会にもいきたかったのですが、仕事のため叶わず。ならばと足を運んだのがこの日だったのです。
墨田区の親善大使を務めるあんこさんはこの日、2日前におろしたばかりの新作落語「北斎の娘」を披露してくれました。
林家時蔵師匠の娘、という宿命を負うあんこさん。幼名・時太郎、のちに鉄蔵と称した葛飾北斎と、その娘・阿栄《おえい》に運命的なものを感じたとのこと。さらには墨田区ゆかりの偉人ともなれば、力の入らないわけがありません。今回は「第一話」まで、といったところでこの先どんどん続きが発表されそうです。
この日はなんと、あんこさんの誕生日!市寿さんからサプライズでプレゼントが手渡される一幕もあり、盛り上がりました(^^♪
さて、
この日のあんこさんのマクラで気になっていたのが「墨田区=パリ」説。
お役所の方が言うには「川があって、塔があって、美術館がある。墨田区って、もうパリじゃね?」(意訳)とのこと。
・・・なんだって?
セーヌ川=隅田川
エッフェル塔=スカイツリー
ルーブル美術館=すみだ北斎美術館(?)
・・・あ、ああ。そ、そうですね、確かに。
って、なるかーい!(;'∀')
い、いやでも、そうまでいうなら、行ってみようじゃないか!
まずここ!はい、ドーン!
うん、まあここは文句なしだよね。エッフェルに比肩します。
でもってこいつはどうだ!?
春のうららの隅田川。いい川だ。この川の流れに沿って江戸の文化が花開いて行ったんだなあ、うんうん。セーヌに負けてません。
そして!ルーブルに挑むのはこちら!
・・・勝った!これは勝ちました。北斎の数々の業績を見るだけでなく体験で学ぶことができる親切設計の美術館。手先が時々動く北斎と阿栄のリアルな人形展示に哀愁が漂います。ルーブルも見習っていただきたい(行ったことないけど)
えーと、実際、楽しかったです。私は「琳派」が好きなのですが、北斎が「宗理」を名乗って「江戸琳派」を盛り上げた事情や、有名な「北斎漫画」の復刻版を手に取って眺めることができたり、『北斎愛』を感じることができました。
結論。
墨田区はパリでした。
ま、それはともかく、地域の偉人の業績を愛情をもって掘り起こしていく作業は誰かがやるべき作業であることは間違いありません。
葛飾北斎とその娘・阿栄の話がこの先どう語られていくのか。あんこさん自身がこの話をどう体に染み込ませていくのか。楽しみでなりません!
みなさんも機会があればぜひ、あんこさんの芸や、墨田区の歴史に触れてみてくださいね(私は北海道民ですが)。
ではまた!
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