匂いも手触りも

ひとりの時間が増える分、自分を取り戻してしまう
君の前の我儘な私が落ち着く気がしたのは錯覚かもしれないと教えてくれる。
香水の数だけ顔があるように 八方美人狐してしまう

死と生の狭間を検討してみる
生きようとしてる自分は好き少し死にたいって傷つけてみる時間も大切
あんた守りたいものがないんでしょ 命を捧げられる依存先は必要だったりするものだよって言うのは依存してた私に歯車建ててくれたやつ

言われてみれば、あの子達のために死ねない。グミが抹殺されても、大根の種が消費してしまっても、蒟蒻が水の中で息できなくなっても私は死なない
貴方と君が死んでしまっても、次の日おでん食べるつもりだよ。追い泣きしないように辛子と山葵は遠慮するかもしれない。

お母さんの言ういつ死んでもいいと私の言ういつ死んでもいいの意味が違うことをお母さんに言えずにいる。
いつ死んでも後悔しないよう生きているお母さんに、いつでも死ねる準備ができている娘。いっそ一緒にちょっくら死んでみようか

お母さんが死ぬ準備は毎日のようにしてる。引き寄せの法則が発動しない程度に抑えながら。
でも避難訓練はあまり成功しない

今日は一日中髪を下ろしてた それくらいの長さに伸びてくれたものだ。
視界の片隅に癖のある毛が入るたび、私の髪を撫でる人達が思い出される 少しやだ

ねぇ誰か今すぐキスしに来て 座ってるから

なな


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