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メシペーパー VOL.1 「麺」

10月1日に「メシペーパーVOL.1」を発行しました。発行するだけでは、自己満足で終わってしまうなと思い、noteにちょっとした思いとかを記録しておこうと思います。こっそりと。

メシペーパーをはじめた経緯

「紙」が好きだったから

ポスター、フライヤー、ポストカード、名刺、お店にあるおてもととか、紙を集めることが好きなんですよね。

いつも出先で拾ってきてはファイリングして、お気に入りは部屋の壁に貼ったり、と、結構な数を集めてきました。趣味というか収集癖というか、なんというか。

特に、星野源の「Stranger(初回限定盤)」についていたインタビューの紙は
出会った紙の中でも、お気に入り中のお気に入りで。

繊細な印象なのに、内容はピンピカ。読んでいてドカーーーンって感じなんですよね~。笑

雑誌みたいなインタビューが書いてあるのに、名前は新聞だし、裏漫画だし、でもサイズは折ると歌詞カードだし。

朝も夜も、元気な日もお腹を壊してブルーな日にも読めるようにとトイレの壁に貼っているんですが、何度読んでも面白くて、その紙を読みたいがためにトイレに行くことすらあります。

毎日の元気の源というか、朝ごはん的存在というか。

たった1枚の紙にわたしは日々助けられてるなぁなんて思っていた時に、
ふと、そんな紙が作ってみたいと思いました。

何かを誰かに伝えたい時、わざわざ冊子とかにしなくても、紙1枚でも伝わるんじゃないかと思ったんです。

紙って、全てのメディアのいいとこどりだと思うんですよね。

気に入ったら、ノートに挟んだり、切り取って日記に貼ったりできるし、気に入らなくとも、紙飛行機にして飛ばしたり、棒つくってちゃんばらしたり、鼻は痛くなるかもしれないですが、鼻をかんだりにも使える。

それに、ただの紙であれば、躊躇なく捨てられるのもいいところ。

いい意味で、気軽で、好きな人にだけ届くような紙が作りたいなあと思った、それが、このメシペーパーを作ったきっかけです。

今回のテーマは「麺」にしました

なんで、麺なのか。

麺がそんなに好きじゃないからというのが一番大きい理由かもしれません。

いままで、3冊ほど冊子をつくってきたんですが、全部好きなものを取材したり、得意な分野を書きおろしたりしていました。

みんなに「こんなおいしい食べ物があるよ!」と伝えたいだとか「こんな街行ってみたくない?」と提案したいだとか。そんな思いがありました。

でも、振り返って、自分は、押しつけがましかったな。と思うのです。
未熟者がこんなこといってダッサ。と反吐がでます。(まあ、大学生だったんでしょうがないんですけど)

だから、このメシペーパーは、わたしも学ぶスタンスで行こうと思っています。

麺にしたのも、麺が知りたかったからです。

たまたま9月に会った人が
「パスタの乳化がやばい・・・・」だとか
「六角家がつぶれるらしい・・・・」だとか
麺に興味を持たせてくれる話題をたくさんくれました。

袋麺も食べたことがないレベルだったので、食べたらどんなもんかというのを確かめたかったというのがテーマの決め手です。

エッセイについて

今回、エッセイを依頼した、まさごくんとおばらちゃん。2人の共通する点は、「ものの見方の角度」です。

どちらも、ひとつのことやものに対しての観察力が鋭くて、言葉のチョイスもちょっと変わっていて面白い。

生活における思ったこととか、感じたことをまっすぐ伝えることのできる2人は、自分に潔くてとてもかっこいいのです。

だから、麺が好きかはおいておいて、ただの「君の好きな麺おしえて」に対して、どんな文章を送ってくれるのかと思って聞いてみました。(結構むちゃぶりしたね・・)

noteにも残しておこうと思います。

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僕のすきな麺
「沖縄と言えば"ソーキそば"ってみんな言うけど"ソーキそば"は"チャーシュー麺"みたいな分類で、種類の中の1つ。ベースになるのは"沖縄そば"だよ」と地元の人から教えられて2年5ヶ月。僕は週4回そばを食べるほどの沖縄そば好きになりました。そもそも、沖縄そば、そばとは呼ぶが蕎麦粉は一切使われず小麦粉のみで作られていて、灰汁(あく!?)加えて打たれるんです。沖縄県民はみんな、そばが大好き。沖縄はね、「そば屋行こうね」っていうと沖縄そば屋のことだけでね。日本蕎麦のお店は殆どありません。「そば」に対する愛が溢れていて、焼きそばのそばも沖縄そばなんです。焼きそば用の麺があるって知ってる人、沖縄にあんまりいないくらい。スーパーでも焼きそば麺が売っていないところもあります。パスタの麺も「そば」のお店があるくらい!愛です、いや。もう、キュンです。最近は色々なそば屋さんがあって、スタンダードな豚骨ベースの出汁の他に、鶏出汁、あったかスープに入ってるそばの他につけ麺なんてのもあります。本当に沖縄県民は沖縄そばが大好き。みんなそろそろ沖縄そばが食べたくなってきたでしょ?Amazonで「沖縄そば」で検索するとマルちゃんの沖縄そばカップラーメン(沖縄限定)が出てくるよ、さあポチって、おうちで食べよう。これは沖縄のコンビニにも売っていてよく中高生がコンビニの駐車場のブロックに座って食べています。沖縄に住んでいる僕からするとみんなに来て欲しい。だけど、今年は「いろいろ」があるからね。程よいstay homeで沖縄そばカップラーメンでも食べて、沖縄を感じて、それでも足りなかったら来て欲しいです。いつでもウェルカムだよ。
追伸
僕はこの文章で「沖縄そば」って10回言った。それだけの愛があって、みんなに沖縄に来て、わったー(僕たちの)のそばを食べて欲しいんだよ。


私のすきな麺
はなまるうどんの「塩豚おろしぶっかけ あったかいの中」だ。通称おんしおぶちゅう。冬はもちろん真夏でもあったかいのを食べる、あったかいのが好きなんだ。もちょぉっとしたうどんに、大粒の胡椒と塩麹が効いた豚肉、大根おろし、ネギ、レモン、あたたかいつゆ。おんしおぶちゅうの完成だ!はなまるうどんにはギャンブルの側面があって、店員さんによって入れてくれる具材の量が明らかに違う。私はそれを知っているから『豚肉とネギとおろしが少し多めに入りますように、入りますように』とただ祈る。ちょっと上目遣いになる。だけどいつもより少なく具材を盛られたところで落ち込んだりはしない、だってそれは紛れもない「おんしおぶちゅう」だから。愛ってブレない。繊細な味から遠くて良いんだ。太くも細くもないうどんと思ったより柔らかい豚肉の相性、あたたかいつゆとしなったおろしの優しさ、しばらく食べ進めた後に絞るレモンの味変。これなんだ、食べたかったのは。三分あれば立派に食べ終わる。お腹ぱっつん。『あれ?そんなにおいしくなかったかも』そう思う日もある。8年間もの間一つのものを愛し続けているとそういう日だって生まれてしまう。しかしそれは軟くて弱い私の傲慢。すべきこと、それは初志貫徹。惚れたあの日を思い出せ。今日も食べるぞ、おんしおぶちゅう。今日も好きだよ、おんしおぶちゅう。

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クワダくんにお願いしたイラストも可愛かったな〜

麺_クワダ濃いめ多めマシマシver

来月のテーマは「B級グルメ」

初回は、とりあえず作ってみようというのが大きかったので、
来月は、もう少し自分の知識を深めてみるよ。

来月はテーマを「B級グルメ」に。

それでは、また。

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