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いまさら夏の風物詩を楽しみたい話

いやあね、人から聞いた話なんですけどね、その方を仮にAさんとしましょうか‥‥。
ある日、そう‥今日みたいな9月の蒸し暑い日でした‥仕事を終えたAさんは遅くまで開いてるスーパーに買い物に出掛けたそうです‥。夜の店内は冷え冷えとして薄着なのを、しまったなー寒いなー、と思いながら回りました。
程なくしてAさん、違和感を覚えます。遠ーーくから自分を呼ぶ声が聞こえて来た。おかしいな?店には1人で来たのに。ソレに閉店が近いから店内に私以外の客もいなかった。
さあ、声は徐々に近づいている。どうしよう‥足は何故か動かない。声はいよいよ真後ろまで迫ってきた。
その時!声の主がガッとAさんの肩を掴む!!怯えて体を強張らせ息をのんだ!

「お客さん寝たら危ない!」
出先で立ったまま熟睡。怖いな〜怖いな〜〜。


まあそんな訳で。今年珍しく北海道にも残暑が有り、その上で今年も夏らしいレジャーに行けんかった全ての家族のささやかな憂さ晴らしとして、この時期にもってこいな見れば涼が取れそうなPVを上げていこうと思います。

アイ・エイント・ウォーリード/ワンリパブリック

ご存知、映画・トップガンマーベリックの劇中歌。口笛から入る印象的な曲で、軽めで能天気っぽい曲調がライアン・テダーの都会的な歌声にぴったりハマってマリンリゾートにめっちゃ合う楽曲になってます。映画の映像もふんだんに使われ、それがバンド演奏と交互に映し出されるけど全く違和感無い。
でもちょっと注意して欲しい。この中に出て来るのは、パリピとアメフト部とチアリーダーのスクールカースト上位者のみだと言うコトを‥!いや、登場人物は飛行機のパイロットなのだから皆いい歳なんだけど、耐えられるだろうか‥頼り甲斐の有りそうな「女性」がバイクに二人乗りして運転手に身を任せているシーンを。なんで海に居るのに誰1人泳いでおらず、何故か波打ち際でアメフトで女子含めてきゃっきゃしてるの?っちゅう疑問を自分で片付けないといけないのを!
とは言え、この青春盛り沢山のPVを胸焼けせずに視聴出来るのはバンドの音が風通しの良い感じのドライさが有るからだろうと思う。

ハイ・ホープス/パニック!アット・ザ・ディスコ

8月には山の日も有るんで登山っぽいのを。
登山っても登ってんのは高層ビルで、しかも陸地と繋がってるかの如く重力無視で歩き続けてる。動画を見てもらったら分かんだけど、普通こう言う日常と非日常がスイッチする演出として本人の戸惑いや不安を見せると思うんだよね。「俺壁歩いちゃってるけど大丈夫?元に戻れるの?」って、地上を振り向かせたりさせると思うんだ。でもこのPVではそんなの一切無くて、登攀者であるブレンドン・ユーリーは迷いなく頂上(屋上)を目指して歩いていく。何が非日常だ、コレが俺の日常だよ。とでも言いそうな余裕有る表情。ビルの住人と窓越しに対面するも、お先に失礼。と山の挨拶をして先を行くのがシュチュエーションに関わらず登山ぽい。またその軽やかな態度がユーリーの天才性を感じさせる。
加えてユーリーは歌声も凄いんだ。馬の鋭いいななきのような高音を張り上げる時に凄まじさがビリビリ伝わってくる。パニック!アット・ザ・ディスコはブレンドン・ユーリーのソロプロジェクトだ。元々バンドだったのが色々な理由が合ってメンバーの出入りが激しく最終的にソロになったり、彼の生い立ちに少し特徴めいた部分があったりと歌を通じて自分を全て解放させているのかもと感じる。

タイム・ライク・ジーズ/フー・ファイターズ

上記のPVを見た・若しくは知っていた人にはこのPVには首を捻ると思うけど、まあ話を聞いてってちょうだい。
確かにこれはちょっとあんまりな感じなんだよね。ストーリー性もカメラワークもクソも無い、トリミングしたメンバーを適当なチカチカ背景と合体させただけでカッコ良さすら切り出せてない。あっ、でもこのチカチカが花火っぽいからココに上げたわけじゃ無いんだ。
実はこのPVは2作目で、最初タイム・ライク・ジーズが世に出た時には別のPVが存在してて。ソレはゴミだらけの渓谷で当時のメンバーが演奏して、ソレを陸橋の上からたくさんの観客が醒めた目で見ている。ちゅうロックらしい少し皮肉めいた、とても良い映像だった。でもそこにイチャモン付けてきたファン(ファンか?)が居たようでソレはお蔵入りになってしまった。因みにそのクレームは捨てられたゴミの中に任天堂のゲームボーイがあったと言うモノでソレに非難が及んだらしい。
そんな訳が有り上記のPVになったと。これ急な変更させられて時間なかったってのもあったろうけど、絶対反骨心からワザとダサい中にダサいPVにしたんだろーな。この一連の騒動をブチ放ちたくて必要以上に光ってる、花火みてーな背景にしたんだと思う。

エバー・ロング/フー・ファイターズ

フー・ファイターズのファンにはお馴染みの彼らを代表する最強アンセム。どの位最強かと言うと、結婚式に余興でカラオケ歌うみたいなアレがアメリカに有るなら、このエバーロングは福山雅治の桜坂か、藤井フミヤのトゥルーラブくらいに歌われてる。その位の、ですよ。
そんな楽曲に怪談テイストのPVを合わせて来るバンド、それがフーファイ。フロントマンのデイヴ・グロールは元々ホラー映画が好きなようで、このPVにも死霊のはらわたのパロディが散りばめられているらしい(私がホラー見れないタチなのでホントにはどうか分からない)
デイヴの歌声は今も昔もロックそのものの息遣いなのに歌のジャンルによっちゃホントに優しく響くんだ。でも、このPVは本当いい具合にふざけてて、コミカルな動きや、作品の最初っから出演してる美女がメンバーのテイラー・ホーキンスだったりして(よく見たら肩幅激広の完全男性体型w)バンドのサービス精神に驚かされる。
コレ最後まで見て欲しいなあ!マジで後半度肝抜かれる瞬間あるから!


話しは戻りますが、スーパーで寝かけたAさんは店内に流れる蛍の光に気付いて直ぐにレジに向かったんですよ。買い物は途中だったけど、自分のミスだ、仕方ない‥と。
そのスーパーはレジ打ちと同時に袋詰めもしてくれるタイプのお店でAさんはサッカーされゆく商品を眺めながら財布を取り出しました。

そこで気付いたのです‥。これ、いつもの財布じゃない‥しかも軽い‥と‥‥。

怖いな〜!怖いな〜〜!
‥って言ってる場合じゃ無い!!その度は迷惑かけてすみまっせんんん!!!お前の頭のお弱さが怖いわ!(本人だった)

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