心と体にてあてして、人と自然をつなぐ
初めまして。私は群馬県北部の山あいに在る過疎の村で、 自律神経と呼吸の治療院「おなかてあて」という名の小さな治療院を営んでいます。そして、みんなからはかつみ院長と呼ばれています。
心と体にてあてして、 人と自然をつなぐ ネイチャーポジティブセラピストです。
これから、私が大切にしている自律神経と呼吸について、note で書き綴っていこうと思います。
たくさんの人に読んでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
子どもも大人も動物たちもみんな、「おなか」から元気に
私は自然に寄り添った暮らしの中で、『子どもも大人も動物たちもみんな、「おなか」から元気に』を大切に、日々てあてをしています。
みんなと言うととても欲ばりに聞こえるかもしれませんが、とにかく一人ひとり、一つひとつ、ちゃんと命と向かい合っていこうと思います。目の前のつながりは社会や環境に広がり、宇宙にまで広がるからです。
そして、てあてすることによってその命をどの方向に向けるかは、人と人、人と環境との関わりによって決まります。全てが関係性の中で成り立っているのです。
その関係性の中には何かしらの現象が起きています。それは決して一方通行ではなく、双方向にフィードバックして回っています。そして、その現象はお互いのおなかの中の生理的状態にも影響を与えているのです。
だから、一見身体の表面からは見えにくいおなかから元気になるように整えるのが大切なのです。
安全だと感じる「つながり」
おなかは外からも中からも感受性で情報を受け取り、その情報を元に自律神経や潜在意識が働き、おなかは揺れながらもある一定の生理的状態に保っています。それをホメオスタシス(恒常性)と言います
ホメオスタシスが正常に働くためには一つの大切な条件があります。それは安全だと感じるつながりの中にいることです。これは生物が進化して生き残っていく上での欠かせない条件でもあります。
過去の歴史の中でも、自分の存在を際立たせるために相手を攻撃するのではなく、同じ種属が幸せであることを喜びと思える種属だけが滅ぶことなく進化して生き残ってきました。ですから、どんな理由があっても戦争は起こしてはならないのです。
見えないものを「感じる」
ホメオスタシスは無意識のうちに保たれているために、見えにくくつい見失ってしまいそうになります。それでも自律神経はおなかの生理的状態を知らせるために、常にメッセージを送ってくれています。
自律神経は運動神経や感覚神経と連絡をとり合いながら、生理的状態の変化を色んな形で表現していきます。例えば姿勢の歪みや何気ない表情、声のトーン、皮膚の張りや筋肉の緊張など、身体の表面から観たり触れたり、身体の奥に感じたりできるものです。
それらは感受性を澄ましメッセージを受け取ろうとすれば、見えなくても「感じる」ことができるのです。
現代社会で増え過ぎた「考える」こと
こうして無意識から意識へと現れたものを、人は思考として捉えることができます。「感じること」が「考えること」へと変わっていくのです。
しかし、現代社会ではあまりにも考えなくてはいけないことが多いために、「感じること」に集中する時間を持てない人がいます。そして、あまりにも「考えること」が負担になってくるとそれはストレスとなり、見えないところで身体のバランスを保っている自律神経は危険信号のシグナルとして痛みなどの不快症状を起こすのです。
やがて慢性化した症状は、コントロールの効かない苦しいものになってしまい、「感じること」がつらくなってしまいます。
痛みなどの不快症状も、おなかからのメッセージ
このnoteをお読みの方の中にも、何らかの心身の不調にお悩みの方がいらっしゃると思います。皆さんがお悩みの痛みや身体の不調の多くは、自律神経や潜在意識などの見えにくいものを意識しないとなかなか改善することができません。
反対に自律神経や潜在意識が整っていれば、無意識のうちに心身のバランスが整い、健康で生き生きと輝いた暮らしを過ごすことができるのです。
自律神経や潜在意識は身体の不調を知らせるために様々な症状を起こします。痛みもその一つです。身体のどこかを痛めたとき、そこを治すために腫れや熱、痛みを起こし、自然治癒力が働きます。そのとき痛みは「さらに悪化しないように身体を休めなさい」と教えてくれるのです。
そして痛みが治まり身体が回復したら再発しないように原因を探り、それを取り除いておかなければなりません。
痛みや不調には身体が伝えるメッセージがあります。「思いもよらぬことがその原因ですよ」と、伝えているのかもしれません。痛みなどの症状はつらいですが、ただお薬で抑えるだけでなくおなかのメッセージに感受性を澄ましてみてください。
「おなかにてあて」とつながる暮らし
私はずっと、人々の暮らしに寄り添うようなてあてを目指してきました。その人の健康はその人のおなかの中とその外を取り囲む暮らしやつながりによって決まるからです。ですから感受性が受け取るおなかからのメッセージをどう捉え、どう暮らしにつなげていくかによって健康の手触りが変わってくるのです。
私たち徒手療法家はてあてすることにより相手のおなかの状態を読み取り、こんなことが起きているのではと仮説を立てます。想像してみるのです。相手の感受性と私たちの想像力がつながった時には、双方に向かって何かがまわり出します。
私たち徒手療法家の手はフィードバックして返って来るものをつなぎ合わせるためのもので、その手に意味があるのではなく健康を目指すその人とそのつながりに意味があります。
長い間多くの人と関わる中で、そのつながりの中にいろいろなことが視えてきました。そんな自分のてあてをしっかりと考察してカタチにしてnoteで表現してみたいと思います。私のおなかの中をさらすようで少し恥ずかしいですが、読んで「感じて」もらえたら嬉しいです。