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実は、跳ねています。

右の耳からちょっと後ろの方。

ぴょこ!っと毛先が跳ねてしまう。
なぜか、そこだけ、いつもぴょこ!っと跳ねている。

私の髪は、直毛で髪質は硬い。
祖母は「まっすぐ素直な良い髪だ」とよく褒めてくれた。

4年前にバッサリとショートスタイルにしてから、その快適さからもう伸ばすことができないでいる。ショートヘアは本当に楽チン♪で最高だ。

そして冒頭の跳ねるクセに気がついた。

最初は寝癖かと思っていたのだが、洗髪してからしばらく乾かさずにいると、その部分だけやっぱり、ぴょこ!っと跳ねてくる。なので、コレは私の髪のクセである、と言える。

生まれてこの方、全方位ストレート認識していた髪に、そんなクセがあったなんて!!

うわぁ…なんか感動。だ。

自分で言うのも恥ずかしいが、なんだか可愛いのだ。
隙がある、というかちいさな子の無防備な寝癖のようで、あどけない。

ぴょこ!

鏡の中で見つけるたびに「ルン♡」としてくる。
ただ、後ろ髪が跳ねてるだけなのに、おかしなヤツだ。

流石に良い大人なので、ぴょこ!っとしたまま外出しては、世間様に申し訳ないので、洗面台の鏡の前でバームを揉み込み、周りの髪と馴染ませる。
首を左前に大きく傾げて、右後頭部をチェックすると、ぴょこ!は大人しく収まっている。よしよし。

そんな訳で、このクセのことは私しか知らない、私の可愛いポイントなのだ。
(あ、担当の美容師さんは相談したから、知っている。)


先日帰省をした。

帰省をした時は、ちゃんと早起きするようにしているのだが、通常よりも早い時間に起きると、ローディングタイムか。という位に、しばらくぼーーーーっと実家の朝の空気に意識が揺蕩ってしまう。

父が朝の庭いじりから戻って、コーヒーを入れ始めた。
「飲む?」と聞かれたので、コクコクと頷く。コーヒー出てくる実家最高。
ありがとお父さん、と思いながら、キッチンに立つ父を見る。


跳ねている。

右耳からちょっと後ろの方。
その部分だけ、ぴょこ!っと髪が跳ねている。


「フフッ」と笑ってしまう。


「はいどうぞ、」と父がコーヒーを置いてくれる。
改めて、実家は最高だ。

そうだ、父は薄めのコーヒーが好きなのだ。
コーヒーの好みは、同じじゃないみたい。



#私の好きなところ

-20220626-






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