「先生は、辞めませんか?」と問われた日 【2児ママ先生、日々のつぶやき #5】
「先生、怒らないんですか?」
生徒が私のところに来て訊ねます。
「先生ってどういうとき怒るんですか?
怒ってみてほしいです。怖い感じで」
最近怒ったこと……
3歳の長男が、寝る寝る言って
全然寝ないでいつまでも遊んでいた時?
1歳が、危ないことをしようとしてた時?
学校で生徒に対して「怒る」って
本当に滅多にありません。
「叱る」ことはたまーにあるけれど、
怒鳴りつけたりはしません。
彼らが言うところの「怖い」
…たぶんそれは、大きな声を出したりすること
怒ること(「叱る」ではなく、感情で)
それを私がしたところで、
多分ちっとも「怖く」はない。
しがない、小柄な女の先生。
別の武器を持っている、つもり。
「怒らないよ。どうして?
怒られない方がいいんじゃない?
それに、怒られないでもできてるんだから
そっちのほうがいいと思うけど……」
「ダメなんですそれじゃあ」
ああ、まぁ、そうか。
やはり、生徒たちからしたら
ガツン!と言ってくれる、
前に立つだけで、シーンとなる
「怖い」先生が魅力的なんだろうか。
それもわかるよ、うんうん。
そういう声、何回も聞いてきたよ。
「だって、先生。
優しい先生は、みんな辞めちゃうから。
怖い先生はずっと残ってるけど、
優しい先生たちは辞めていくんです。
今までずっとそうだった。
先生も、怒って、怖くなったら
辞めないでいてくれるかなって。
先生は、辞めませんか?
卒業まで、国語教えてくれますか?」
小学生みたいな理論だけど、
私は聞いていて唖然としました。
「優しい先生たちはみんな辞めてしまう」
彼が見てきた景色はわからないけれど
でも、真理な気がしました。
教員ってそういう世界、というのを
言い得ているような、気がしました。
心が優しくて
真面目で
繊細で
丁寧に丁寧に
そういう人から壊れていく
私の友達もそれで何人も
教員を辞めたり
休職したり
学校から去っていきました。
(残ってる人が優しくない、不真面目、丁寧ではない、という意味ではないですよ!)
つい、2週間前「辞めたいです」と
泣きながら管理職に言いにいった私が
同じ口で
「辞めないよ」
とは、流石に言えませんでした。
「優しい先生もいて、怖い先生もいて、いろんな先生がいるってことが、学校にとって、そしてみんなにとっても、いいことだと思ってるよ」
私のような、
子どもを育てながら働いている
休んだり早く帰ったりする先生がいる
と、いうことも
彼らにとっての「いいこと」の一つに
少しでもなってくれたら、私は嬉しいよ。
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