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ネタバレ感想/これでもいいのだ 著:ジェーン・スー

2020年1月10日発行。

婦人公論、日本経済新聞の連載を加筆修正してまとめたエッセイ。

ジェーン・スーさん著作ははじめて。TBSラジオの「安住紳一郎の日曜天国」に名前を伏せて投稿しているのを知っているぐらい。
(私が把握しているのは2016/03/06「引っ越しの思い出」回。podcastで聞けます。)

まずね、表紙が可愛いんですよ。金箔押しですよ?!
手にとってから左右に傾けてキラキラして欲しい。上の画像はキラキラを見せたくて、光の当たってるところとそうじゃないところを作ってみました。

日常のあれやこれやを小気味良いい言葉で表現してくれる。
友人の娘さんの成長の早さに「呑気に度肝を抜かれて」いる(p.36)なんてほんとそう、呑気に度肝を抜かれる。表に出ないけど、わたしたちは抜かれているのよ度肝を。
くわえて、リゾートに行ったら「旅行者用に美しくトリミングされた」「リゾートっぽいことを」「こなして」「答え合わせばかりする」(p.68)なんて、すごくないですか?能動的に出かけてるんだけど、目的が「周りがやっていたことを自分もやる」ことになってしまっているこの現象、こう表現すればよかったのか!こういう表現ができると楽しいだろうな。

様々なことにきちんとした意見や持論は持っているので、自分の足だけでスックと立っている方なのかとおもいきや、「大丈夫だよ」と言ってほしかった(p.222)と正直な心の内を明かしていて、可愛らしい。そうだよね、大人も背中をさすって欲しくなる時があるんだよ…。

序盤では「〜〜だけれど。」がやや多く見受けられて、紙面で浮き上がって見えるほどだったが、終盤では数が落ち着いてきます。

一つ3ページほどの小話で、暗い気持ちになる話はほぼないので、寝る前に読むのにおすすめいたします。クスッとして眠れ。


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