No.093 アフリカの「常識」~想定外を想定内に~
アフリカではサッカーの大会で、ヨーロッパ組も含めたアフリカNo.1を決めるAFCONと、自国リーグ所属選手のみで競うCHANという2つの大会があります。そのCHANが2025年2月の開催予定から、1月14日に突如8月への延期が発表されました。もし行くのを決めていたら航空券はどうするんだという感じにもなりますね。
理由は準備期間を延長し、残り2つの出場枠を決めるための追加予選を実施するためです。
いや、これこんな直前じゃなくてもわかってたでしょという話になるのですがそれは考えてはいけません。
日本では考えられないような突然の変更。しかし、アフリカではこれが「日常」なのです。アフリカNo.1を決める大きな大会でさえこのような事態が起こるのですから、日々の活動ではより一層の予想外の出来事が待ち受けています:
- 斜め上からのトラブル
- 最初OKだったことの突然のNG
- 想定外の金額要求
- 理不尽な状況の連続
しかし、これらに文句を言っていては何も進みません。むしろ、身が持ちません。ここで重要なのは、この「アフリカの常識」を受け入れ、その中でいかにプロジェクトを前に進めるかということです。
アフリカでの経験で学んだことは、「人に期待しない」という心構えの大切さです。怒りは期待から生まれます。最初から期待を持たず、目の前の状況を受け入れ、ベストを尽くす。そうすることで、多くのことがどうでも良くなってきます。良い意味です。
遅刻は当たり前、時間通りに物事が始まることはほぼありません。しかし、それを苦痛に感じるか、アフリカならではの特徴として楽しめるか。それがこの大陸で活動する上での重要な心構えとなります。だからこそアフリカに慣れてしまうと逆に日本の社会復帰は難しいかもしれません。笑
それでも私がアフリカでプロジェクトを続けたいのは、この大陸が無限の可能性に満ち溢れているからです。クリスティアーノ・ロナウド、メッシ、大谷翔平などあらゆるスポーツで、世界的なレジェンドを超える選手が、必ずここから生まれるはずです。そしてヨーロッパ、南米以外で初めてワールドカップを制するのは、間違いなくアフリカの国になるとも思っています。
混沌とした日常の中にこそ、未来のスター選手が眠っている。予定調和では決して生まれない、型破りな才能がここにはあります。その可能性を信じ、これからもアフリカでの挑戦を続けていきたいと思います。時にはカオスな状況も、きっと素晴らしい物語の一部となるはずです。
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