No.061 南アフリカ実業家:Patrice・Motsepe
アフリカの資源王国を築いた経営者
南アフリカのビッククラブであるマメロディ・サンダウンズFC訪問の件を昨日のnoteでは書きました。そのオーナーであるMotsepe(1962年生)は、南アフリカを代表する実業家です。アフリカン・レインボー・ミネラルズ(ARM)の創業者として、以下の分野で強固な事業基盤を構築しています:
主要事業領域
- 金鉱採掘
- 鉄鋼関連金属
- ベースメタル
- プラチナ採掘
特に1997年の金価格低迷期に、AngloGoldから有利な条件で鉱山を購入し、これが現在の基盤事業となっています。
ビジネス展開の特徴
多角的な事業ポートフォリオ
- Harmony Gold(世界第12位の金鉱山会社)会長
- Sanlam(金融サービス)副会長
- 世界経済フォーラム理事
- 再生可能エネルギー事業への進出(GoSolr社)
最新の投資
2024年には再生可能エネルギー分野に本格参入し、南アフリカのエネルギー不足解消に向けた取り組みを開始。約537百万ドルの投資を通じて、太陽光発電の拡大を目指しています。
現在直面する法的課題
タンザニアでの大規模訴訟
現在、タンザニアで1.95億ドル(約34億ランド)という同国商事裁判所史上最大規模の訴訟に直面しています:
訴訟の詳細
- 提訴者:Pula Graphite Partners
- 被告:African Rainbow Minerals (ARM)、African Rainbow Capital (ARC)、ARCH Emerging Markets
- 争点:競業避止契約違反の疑い
具体的な申し立て
- Pulaの黒鉛採掘サイト隣接地での投資活動
- Evolution Energy Minerals(豪企業)への投資が競業避止期間中に行われた疑い
- タンザニアの地元企業利益を損なう行為があったとの主張
モツェペ氏の対応
- 訴訟を「根拠のない」「ナンセンス」として全面否定
- ARMの倫理性と企業統治の健全性を強調
- 「我々の誠実さ、倫理観、ガバナンス、そして良い評判は企業として持つべき全て」と主張
アフリカサッカーへの貢献
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