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No.033 アフリカは既に投資する側?

アフリカ11カ国での経験から見えてきたもの


これまでザンビア、ボツワナ、ジンバブエ、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ガボン、コンゴ民主共和国、ガーナ、ナイジェリア、セネガルと、アフリカ駐在を含む11カ国を訪問してきました。その中で見えてきたのは、従来の「支援の対象」というイメージとは全く異なる、新しいアフリカのスポーツの姿です。

変わりゆくアフリカスポーツ市場


アフリカのスポーツ界で今、大きな変革が起きています。もはやアフリカは単なる寄付や支援の対象ではありません。厳しい環境がまだまだクローズアップされますが、ヨーロッパのビッグクラブは駐在スカウトを置いたり、アカデミーを開校、またNBAなど、世界的なスポーツ組織が投資先として本格的に参入を始めています。

アフリカの人口動態


日本経済新聞より抜粋


2050年までの予測によると:
- アフリカの人口は約25億人に達する見込み
- 世界人口の4分の1を占める規模に
- 現在の人口からほぼ倍増
- 人口の半分が19歳以下という若さ

特筆すべきは、2050年以降に訪れると予想される「人口ボーナス期」です。生産年齢人口の割合が増加することで、経済成長の大きな推進力となることが期待されています。

なぜ、投資が殺到しているのか?

既に世界ではアフリカ出身の選手が、彼らの強みである身体能力で大きな実績を残してきたという事実があります。
例えば、現在レアル・マドリードで活躍するカマヴィンガ選手ですが、彼はアンゴラ出身です。幼少期にフランスに移住し、きちんとした環境でサッカーを続けました。

身体能力×環境

投資の流れの逆転


最も注目すべき現象の一つは、アフリカから欧州への投資が始まっていることです。それも数十億という規模での投資が行われています。アフリカは既に、投資される側から投資する側へと変貌を遂げつつあるのです。

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