3-2-4 「力」をつけるための教育戦術 (教育について)
それでは、日本が、日本国民が、人類が力をつけるにはどうしたら良いのでしょうか。
これから話すことは戦術です。戦略として力をつけるという目的に向かっているのならいくらでも手はあります。これから話す戦術とは違う手もたくさんあります。たくさんの戦術はあると思いますが、その中でも、僕がこれはと思う戦術についてお話しさせていただきます。
授業時間
あらゆる戦術は、ゴールに向かっておこなわなくてはなりません。
授業時間も同様です。60分や90分の単位だけではなく、個人個人で一番集中できる時間を考えればいいのです。
人間の集中は30分も続かないので、5分でも20分でも好きな時間で小刻みにやめて休憩をたくさん取るべきだ、という早稲田式勉強法をはじめ、色々な人に合うような勉強法を取るべきです。
また、勉強法だけでなく、集中法や速読法の講義も作るべきです。とにかく人によって一番「理想」を探しやすく、「力」をつけやすい方法を、常に模索できるようにするべきです。
講義
講義に関しても、今はネットで出来る時代です。コロナになってから、各学校の先生がそれぞれ四苦八苦しながらオンライン授業を行なっていましたが、それが本当に「力」のつく勉強法でしょうか。
それよりも、最高の講師による完璧な授業を作る方が絶対に効率が上がります。
コンテンツは増えますし、再生速度を上げることも出来るので、理解力が速い人や、一つの科目に興味を持った人は、どんどん先に進むことができます。
最初のうちは、一コマ10~15分くらいで細かく授業内容を分けて、その内容に沿ってみんな(YouTuberなど)に作ってもらったものを、教育委員会が吟味して国の公式にすれば、最初の段階から講義のコマを急速に増やすことが出来ますし、同じ授業内容でも各人の頭に入りやすい講義を選ぶことが出来ますよね。
内容は、勉強のプロが作って、講師を俳優や歌手にすれば、もっと勉強をやる気になる人も増えると思います。
「LDH好きな人はやけに化学が得意だな」とか、「ジャニーズ好きな人は世界地理みんな覚えてんな。特にスノーマン好きな人は国旗強いわー」とか、「ハロプロ好きは数学強いわー」とかなったら面白くないですか。
個性を増やすための成績開示
そして、すごく細かくテスト(例えば国旗なら約200あるので20と大陸6とまとめで27くらいに分ける)があり、テストに受かると自分のマイナンバーホームページの項目に点数と順位がつくという方式にしていけば、自分自身が何が好きで何が苦手かもわかってきますよね。
そこから、自分のできることがわかり、得意なことがわかり、個性が分かり、やがて「理想」へと繋がっていきます。
順位を知ることは悪いことではありません。みんなで手を繋いでゴールテープを切ろうだなんて、何を目指しているのかさっぱり分かりません。完全に感情です。自分に何が出来て何が出来ないのかを分かれば分かるほど、自分がどのように生きていくのが幸せなのかが分かります。
いずれ世界でこのシステムを使いたいのですが、とりあえず日本で自分がこの分野で何番目かがわかれば、「私、この分野は普通の大人より出来る」と自信になります。人よりできるものがわかれば自分が何をやりたいのかがわかってきますし、自分の取り柄もわかってきます。さらにゲームのようにレベルをつけたらリアルRPGみたいで楽しいですね。
やる理由がわからなければやる気は起きない
そして大事なことですが、この講義の全てが、将来どういうことに役立つのかがあらかじめわかるようにしたいです。
というか、勉強することでどんな力がついて、自分の将来にどんな選択肢が増えるのかがわからないと、勉強する気もなくなりますし、勉強する意味も無いじゃないですか。
一般教養だといって、それを学ぶことの意義は一体なんなのかが全く分かりません。現状の教育のように、将来何の役に立つのかも分からないのにしっかりと勉強する高学歴の人は、凄すぎるとしか思えません。
英語も、文型や細かい前置詞ももちろん大事ですが、とにかくまず話せるようにならなければ意味がありません。単語の量を増やし、喋る時間を増やし、そこから改めて細かい発音などを教えればいいのでは無いかと思います。
それから、洋楽やドラマなどの「感情」的に憧れを抱くものを資料にして、日本の文化と海外の文化は違うということも教えた方が、海外に行きたくなったり、海外の人の常識がわかるようになりますね。日本のドラマに字幕がつけられるのも悪くはないです。
広く浅く知ってから、深く狭く知る
他にも、自分の理想に向かっての選択肢を広げるためと、いろいろな価値観があるということを教えるために、マイナーなこと、例えばセパタクローやカバティやカポエラやロボット工学、AI、遺伝子学、農業、工業、さらには強化したプログラミングなどにも触れられるようにしたいです。
こういうマイナーな情報にも、簡単な紹介から難しい講義まで細かく分類した講義が増えていけば、興味のある方はどんどんのめり込んでいけるので、プロが育てやすいです。
農業をある程度学んでテストも合格したら、課外学習に行ける。その際に、テストの点数が高いほど自分の好きな農家に課外学習できるとかならやる気も出ます。
課外学習も、自分の得意分野で利益を出しているプロの元に行けるだけではなく、地方の方は東京にきたり、都会の方は地方に行ったり、大企業見学をしたり、文化の違う海外に行ったりと、とにかく今の自分が生きている場所とは違う場所を見て見聞を広げられるようにもしたいです。
それから人間は、自分が弱いと思うと自信が無くなる方が多いですし、弱いと思うとすぐに舐めてくる人間もたくさんいます。人を傷つけないという心構えとともに、格闘技や武道や筋トレを学ぶのもいいでしょう。
色々な場所に色々な価値観を持った方がいて、それぞれ違う常識で生きているということを分からないと、色々な価値観を認められずにすぐに誰かを非難するようになるからです。
教師の役割
教師も、実技などの専門性を伴う教師以外は、今までの決められた学習指導要領に従って勉強を教えるという「役割」ではなくなります。
テストさえ出来れば授業時間なんて無くてもいいですし、そもそも教師が講義できる必要もありません。
今後は、生徒がどうすればより成長できるのかをコーチングし、道徳や人のありがたみを教え、危険から生徒を守るという「役割」に変わります。
生徒たちの時間割を生徒と一緒に決めてやり、相談に乗ってやり、休み時間には人間の良さを教えてあげてください。そうすれば教師も、自分の時間が取れて幸せになります。
ただし、尊敬されない教師は必要ないので、教師になる方は、本当に子供と未来のことを思いやれる人間だけがなってください。そして、自分自身でも夢を持って生きてください。
今の教員試験の勉強はほとんど無駄です。子供の味方でない教師は「役割」に反しているので、他の「役割」を探して欲しいです。
そうすれば、年齢や怪我で退職した一流選手や一流実業家が教師になれますし、現役の方でも、マイホームページにスタンプを押す資格を渡せば、一日教師も簡単にできます。成功した経験を持っている人から教わった方が、ただ教員試験に合格しただけの教師から教わるよりもよほど将来に夢を持てると思います。
大学進学の意味
大学は、そもそも専門の授業をおこなうものです。研究者や学者を目指している方以外にはあまり意味がありません。
現在、研究者や学者を目指している以外の方にとって大学に意味があるのは、大学受験のために高校の勉強を頑張れるというところです。
なので、各学年までに覚えるべき最低のテストをクリアして、大学進学をしない方も試験を受けることが出来る仕組みにすれば良いと思います。もし、高校卒業時までの最低のテストをクリアしているのならば、何歳でも構いません。受験料だけ大学に払って受験し、「東大合格相当」のように学歴がわかるようになれば、それでいいのではないでしょうか。
座学で学ぶ四年間は、実学で学ぶ半年にもかないません。部活やサークルは社会人になっても行けるようにすれば、大学には国民全員が行くようなものではないと思います。
無駄なことをする時間はもったいない
ちなみに、全ての講義は、テストさえ受かるのなら受講する必要すらありません。本で読んだり、そもそも好きで知っている方が、わざわざ講義を受けても時間の無駄だからです。
知っている講義を無駄に受けるより、好きな漫画を読んだり、自分自身と会話をしたり、好きな人と会って紅茶を飲む時間が増えた方がよほど幸福に生きられます。
無駄なことをやらせることは一切辞めて、力を欲する人にはさらなる学問を、楽をしたい人には自分の時間を楽しめるようにしましょう。
ただし、無駄なことをあえてやらせるという目的や、嫌なことを無理にやらせるという目的がある講義ならば、あったほうがいいと思います。
例えば、無人島でサバイバルブックひとつをお供に3日間過ごすとか、山小屋で3日間修行とか、自衛隊に3日間入るなどの、苦労を強いられる講義は、精神を鍛えるという目的のもとに、必修授業でなければあるといいでしょう。
人は、偉大な他人に強いられることで、自分が限界だと思っていた枠を大きく打ち破ることができます。
人によってはトラウマになってしまうので強制はできませんが、人によっては、きっと大きな勉強になるでしょう。
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