3-1-4 人は変わらないという前提の戦術(差別をなくす)
人はそんなに簡単には変わりません。差別が完全に無い人間なんていません。
そこで、人は変わらないという前提の戦術をお話します。
黒人だからという理由だけで、突然、殺されてしまうのも嫌ですし、油断したら殺されてしまうのも嫌ですよね。
それならばもういっそ、そういう人は、同じ場所に住まなければいいのです。
200国1000制度
今の国が、どうしてもやりきれない。けれども、今の国がそれでも好きだ、というのでしたら、基本の法律だけを一緒にして、行き来する時は身分証を見せなくてはいけないような特徴的な国や州や街や村を、1つの国の中に、もっとたくさん作ればいいのです。
1国2制度どころか、1国10制度でいいのです。もはや、価値観は多様すぎます。あまりにも分かり合えない人同士で、同じところに、同じ法律で住むことは不可能です。
僕の世界統一戦略は、みんなが幸福になるように世界をデザインする仕組みです。
どうしても差別したい、黒人が許せない、というのなら、白人だけの州を作ればいいですし、白人が怖いのでしたら、黒人も黒人だけの州を作ればいいのです。
人は、全員の意識が変わるということは、不可能です。
日本で差別が少ないと思う理由
日本で、人種差別についての大きな抗議が少ないのは、差別がないからではありません。単一民族がゆえに、純粋な日本人種が多すぎて、抗議があまり聞こえないほど、少数派の力が無いだけなのです。
もしこれで、たくさんの移民を無作為に日本国民にしていったら、きっと、そのうちのどこかの集団が徐々に力を持ち始め、「日本の法律を変えろ」と言いながら、日本の古来からある文化を壊し、「これが自由だ」と叫ぶようになるでしょう。
純粋な日本人自体も、日本全体の40パーセントにまで減少し、雇用も奪われて、移民ばかりが犯罪をするようになれば、その流れを止めようとして、差別をしまくると思います。
これは、人間の本質として仕方がないところです。人間にどんな理想を抱いているのかは分かりませんが、事実として、人間はただの動物なのですから。
あるフェミニスト
例えば、巨乳や、ラブドールや、少女人形を極端に嫌うフェミニストの方(フェミニストの方にもいろいろな種類があります)は、男性によってひどい目にあったことがあるのかもしれません。本能として嫌うのかもしれません。
けれども同時に、芸術としての美しさでそういう趣味に傾向している方の楽しみや深みもわからないと思います。
ただ、何人もから話を伺いましたし、本も読みましたが、彼女たちの気持ちは分かります。
それだけ傷ついていらっしゃるのならば、「男全員が罪を犯した訳ではないんだよ」と言っても無駄でしょう。そういう気持ちになるのが仕方ないほどのひどい仕打ちを、彼女たちは、人生の中で受けていますから。
そして、女性は特に、「本能」として、同意を求める欲求が強い方が多いので、周りにも、そういう被害を受けた女性ばかりが集まってきます。
もう、そのフェミニストの方にとっては、男性が全て敵に見えても仕方がありません。
そういう方は、日本の法律を守りながらも、女性中心の街を作って、独自の法律も加えて、そこに住めばいいのです。
趣味嗜好は仕方がない
この世界統一戦略において、「役割」を果たさない相手に対しては、全人類の利益が損なわれてしまうので、責任を求めるべきです。
けれども、「個人」の趣味嗜好に関しては、当事者以外は、とやかく言うべきではありません。
「個人」を大事にしない限りは、個人の幸福はやってきませんから。
それでも、どうしても相手に攻撃しなければ気が済まないのであれば、そういう人がいない街を作って、そこに行くしかありません。
少し大袈裟すぎる例を挙げますが、例えば、生まれつき、どうしても女性に対して痴漢行為をおこないたいという男性がいらっしゃるのなら、痴漢をしても良い、という島を作れば良いのです。生まれつき、人を殺さずにはいられないというのであれば、そういう島を作ればいいのです。
全ての人間が普通の枠に当てはまる訳ではない
世の中、普通と言われていることが、全人類にとって正しいという訳ではありません。
現状の法律では、どうしても幸福になれない方もいらっしゃいます。
ちょうど先ほど、15歳の少年が人を殺したというニュースが流れていましたが、そういう方と同じところに住むよりも、別々の場所に分かれた方が、よほど、お互いの幸福が図れると思います。
現状のルールだけが、幸福への正しい筋道ではありません。
まぁ、痴漢OKの島に移住したい方が、住むだけで毎月100万円もらえるとかいう島独自の法律を設けたとしても、何人いらっしゃるのかはわかりませんが、選択肢は増えると思います。
少なくとも、女性中心の島に住みたいと思う女性の方は、一定数はいるのではないでしょうか。
んー。なんか、「感情」的に嫌な気分になってしまいましたね。気を取り直して、お話を続けましょう。
居場所が必要
そうして、人のどうしても避けられない趣味嗜好トラウマ毎に国を分けたところで、その中でまた、差別は起こります。人間ですから。
けれども、どうしても許せないことがあって、ずっとストレスに感じるのならば、そうではない世界を作るべきです。
人間には逃げ道が必要です。自分を受け入れてもらえる居場所が必要なのです。
税金やインフラや貿易だけ、お互いの金銭的な利益の部分だけ薄く繋がって、独自で武力を持たないようにだけ注意すれば、それでいいじゃないですか。今は、ネットでできる仕事もたくさんあります。
他の法律で生きている国民に対して害を与えなければ、後は、彼女ら彼らが幸福になれる制度。それが一番いい制度です。
人は差別する動物だ
結局、差別は、力のあるモノが自分を正義と思い、相手の気持ちをわかろうとしない時に起こるのです。そういう人間の「本能」なのです。自分中心・正当化の欲求です。
それが証拠に、差別を受けている方が力を持ってくると、ほぼ例外なく、極端に、相手を罵るようになりますから。
仕事に入った当初は上司の文句を言うくせに、上司に任命された途端に、部下に対してゴミのように扱う人間を、僕はたくさん見てきました。
黒人も、力を持つようになれば、白人を迫害するでしょう。
やってることは同じで、力に差がある。それだけなのです。