3-1-6 有名人や政治家に、プライバシーはいらないのか(差別をなくす)
前回の記事の中では、世界の国の中に、さらに、色々な街や村や島を作って、自分たちの生きたいコミュニティーに住めるようにすればいい、というお話をしました。今回は、そのお話について、重ねて1項、設けさせてください。
プライバシーの必要性
第1章から、「役割」と「個人」を分けて、なるべく「個人」の欲求を叶えられるような世界にする。それが日本の進めるべき世界統一戦略だ、というお話をさせていただいております。
この個人の幸福において、プライバシーは、今後、さらに重要になっていきます。
人はそれぞれ、欲求の強い部分が違います。
それなのに、「役割」をこなしても、「個人」でも、全員の趣味嗜好に合わせなくてはならないのだとしたら、息が詰まって仕方ありません。
人間は、動物であって、道徳ではありません。結局、動物としての本能も出来るだけ満たせなければ。幸せにはなれません。
文春砲を撃つ理由
元週刊文春編集長の木俣正剛さんが、<本来、政治家は「自ら手を挙げて立候補した者」であり、「最大限のプライバシーを明かす」のが納税者である我々への義務ですから、政治家の醜聞を明かすのは週刊誌の本来の仕事だと思います>とおっしゃっていました。
この言葉は、自分の仕事を正当化したい欲求もありますし、「人間は動物だ」という考えを持っていない時のお話でしょうし、「個人」と「役割」を考えないでお話をされている時なので、仕方がないとは思います。
けれども、この考えを今後も続けていくのならば、これからの世界を作る際に、とても危険な考えです。
「政治家にはプライバシーなんかなくていい」
そうおっしゃっているんですよ。
マスコミへの反撃戦術
もし、正剛さんのおっしゃっている意見で、他人のプライバシーを潰せるのだと考えましょう。
それなら<本来、マスコミは「自ら手を挙げて就職した者」であり、「最大限のプライバシーを明かす」のが、報道を受けとる国民にとっての義務ですから、マスコミの醜聞を明かすのは、YouTuberの本来の仕事だと思います>と言うこともできます。
つまり、マスコミに携わる方の醜聞を探しては、YouTubeにアップしていっても構わない、ということにもできますよね。
だって、人の醜聞を嗅ぎ回って世界中に拡散するくらいに、自分には醜聞が無いはずなのですから。(もちろん、自分の醜聞を売ってお金や名声を稼いでいる有名人の方には、大いに協力してあげてください)
そういう訳で、現在、一部のマスコミが有名人に対しておこなっているように、マスコミに携わっている方の醜聞を見つけたら懸賞金を払うようにして、マスコミの方が外に出たら常に誰かが監視し、少し酔えば写真を撮り、異性と会ったら写真を撮り、相手の感情を逆撫でするような記事を流し、時にハニートラップを仕掛け、少しでもバズれば家に押しかけてインタビューをしましょう。
こんなことをされても、正剛さんは文句を言わない。そうおっしゃるのでしょうか。
反撃戦術の結果
例えば、正剛さんは現在、岐阜女子大学の副学長をされていると記事では書かれていますが、もし過去に風俗に行っていたら、その風俗嬢で女子大生だった方を探して、どんなプレーをしたのかを聞いて、それをYouTubeに流したら、結構バズると思いませんか。
なければ、通学途中にチラリと階段の上を見て、そこに女子高生がいたでも良いですし、高校か大学の時に女子高生に気持ち悪い告白をしたでも良いですし、どうしてマスコミから女子校の副学長になれたのかを、疑惑をまじえて、エンタメっぽく暴いても良いと思います。
そして、副学長としては何も失敗をしていないのに、そんな話がYouTubeに流れてニュースになれば、何もないのに学生や親から気持ち悪いと思われて、結局は、副学長でいづらくなると思うんです。そこから家庭がギクシャクして、離婚につながるかもしれません。
そう思うと、怖くて生きている心地がしないと思いませんか。
1人の人間の人生を壊すことなんて、少し力を持っていれば、簡単なことです。
そして、そんなことをおこなっているのが、今の一部のマスコミです。(もちろん全部ではなくて一部のマスコミの方です)
戦略なき戦術に意味はない
ただし、この戦術は三流です。チャンネルを作れば、YouTubeは儲かるでしょうし、マスコミは多少自粛するかもしれませんし、話題になるかもしれません。
人間の嫌らしい部分をくすぐって、つい、見てみたくなりますから。
けれども、争う螺旋を新たに作っても、その中にいる方々は、誰も楽しい気持ちにはなれませんよね。加熱すればするほど、ますますお互いの自由が奪われていきます。
マスコミを叩いたところで、自分の名前を売ったり、多少儲かったりはするのでしょうが、僕の目指す「最終的な人間のゴール」に向かっては進んでいきません。
マスコミのリテラシー
例に出させていただいた木俣正剛さんの事は存じあげませんが、ちょうど目の前に記事があったので使わさせていただきました。
パッと開けばこんな意見が出てくるように、悪気なく、このようなことを考えていらっしゃる方は、他にも大勢いらっしゃいます。
今の一部のマスコミは、正当化の欲求によって自分たちを保護して、堂々と他人のプライバシーを侵害している、という証拠です。
トップは凄い
ちなみに、正剛さんに対しては、そもそも知らない方ですし、悪意は全くございません。
僕「個人」としては、良いとも悪いとも思わない、ただそういう記事がある、という、それだけの感情です。
特定の方を責めるつもりも、そもそも誰かを責めるつもりも、毛頭ございません。
何かでトップになられるような方は、努力もされてらっしゃるでしょうし、魅力的な部分がたくさんある方だと思います。会った事はないですが、文化を作っている人間の1人として、悪意どころか、むしろ尊敬をしております。まったく否定する部分はございません。
綺麗な人間なんていない
僕は、色々な人間や出来事に興味があるので、世界を動かしている方や実業家の方だけではなく、福祉をされている方にも、ただのバイトの方にも、風俗で働いている方にも、反社と言われている方にも、学生の方にも、黒人にも白人にも中国人にも韓国人にも友達はいます。
その価値観は、僕も含めて様々ですが、完璧に綺麗に生きている人間なんて1人もいません。
たまにいても、それは子供であったり、道徳や宗教に縛られていたり、他人から求められていない方がほとんどです。
つまり、力もお金もなく、深く物事を考えられない方たちばかりです。
プライバシー暴きは、「全人類の利益」に繋がらない
もちろん、世間的に良くないといわれているのは分かっています。「感情」として気分が良くないのも分かるのです。
けれども、「個人」でおこなっている分には、それが魅力になってらっしゃる方もたくさんいます。僕も、そうして揉まれたお陰で、戦略を深く練れるようになったのです。
それなのに、みんなの幸せのために、「役割」として自分の力を使おうと思ったら「目立った」といって叩かれるのでは、もう完全にやる気がなくなります。
その結果、自分だけが儲かればいいやという思想に変化していきます。でも、そういう方たちも、心の奥底では寂しいという気持ちを抱いているんですよ。
こういう、興味本位で相手のブライバシーを削り合う戦いは、いじめや差別や戦争と同じで、何も生み出しません。お互いに窮屈な世の中になるし、頭の良い方々がどんどん影に隠れて、日本から離れていってしまいます。
「全人類の利益」のために、絶対に止めたいところです。
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