第1章 世界のゴール編(ダイジェスト版)
今年のダボス会議の議題はグレートリセット。そして石破茂さんの改革もグレートリセット。つまり、今の世界の仕組みではこれから生きてはいけないということだ。
ただ、ダボス会議も自民党も、どういう理由で、どのような世界の構図を描いているかについては何も話していない。これからも話すことはないだろう。話したとしてもほとんどの重要なことは隠して進んでいく。国民には選択できない。
それでも君たちは選挙に行けと言われ、何も分からない人を選んで、投票しなくてはいけない。こんな未来でいいのだろうか。
君たちには、これから訪れる未来と対応する戦略、特に、日本の戦略について教えよう。今は転換の時だ。
この時期を間違えると、人類には、2049年に向けた殺戮と規制と不自由か、自由の過剰摂取による完全なる実力社会が待っている。
どんな未来になりたいのか、どんな戦略を応援したいのか、この記事を読んでもう一度考えていただきたい。
世界のゴール編のまとめ
ゴールを決めないで走っても目的地には着かない。そこでまず、世界のゴールについて教えよう。
世の中は、君たちの「感情」とは関係なく、力のあるモノが支配する。そうして世界は、力のあるもの同士がぶつかり合っていつかは統一される。
今までの歴史で統一される方法は戦争と侵略だけだった。中国対アメリカの構図。このままでは今回もそうなる。
戦争を避けて平和に統一されるにはどうしたらいいのか。敵がいなくなればいいのだ。大阪と東京が戦争をしないように。
敵をいなくするにはどうしたらいいのか。自国のことだけ、自分のことだけを考えるのではなく、争える能力があるモノ全員が味方になればいい。つまり全人類を味方にすれば戦争は起こらなくなる。
(逆にいうと、そうしなければ戦争は起こる)
どうすれば全人類が味方になるのかというと、全人類を力で屈服させるか、全人類が今の時点より利益を得られるようにするしかない。
戦争は嫌だから利益を得られる道を選ぶしかない。とはいえ、全人類が利益といっても資源的や金銭的には不可能だ。
どうすれば全人類が利益を得られるのか。利益とは欲求のことで、個人個人が生きててよかった、幸せだなと思える世界、一人ひとりの心地よい居場所を見つけられる世界にすればいい。
欲求にはどんなものがあるのか。
「7つの欲求」
①生理(食欲・睡眠欲・性に関する欲)・安全(警察・法律)の欲求
②動物的感情(喜怒哀楽)・表現(自由・芸術)の欲求
③際限のない増大の欲求(必要以上の物欲、金銭欲、食欲、色欲など)
④習慣(変わりたくない)・堕落・中毒の欲求
⑤新規探索(新しいことを知りたい)・発明発展・達成の欲求
⑥特別感(アイデンティティ・美意識)・自分中心(正当化)・マウンティング(弱者攻撃)の欲求
⑦承認・愛情(無条件に戻れる居場所)の欲求
ただし、みんなが各分野の欲求について同じ強さの欲求を持っているわけではないし、文化も違う。それぞれの欲求が違う中で、どうすれば人類を統一出来るのか。
緩く世界を統一して、同じ文化や欲求を持った人同士でコミュニティーを作ればいい。強制のない1世界200国1000制度を作る。
そのためには各国のルールの他に、全人間が守らなくてはいけない最低の道徳を作らなければならない。
ー世界の10ヶ条ー
a.味方(人間)全体の幸福を考える。
b.色々な価値観があることを認める。
c.誰に対してもお互いに敬意を持ちあう。
d.「感情」と「情報」は分けて考える。
e.「個人」と「役割」は分けて考える。
f.力には責任が伴う。
g.「役割」として嘘をつかない。
h.「役割」として情報を隠さない。
i.「全人類の幸福」を目指したのに失敗した策については責めない。
j.分かれた国独自のルールや条件を守る。
まとめ「全人類の幸福を目指さなければ、戦争は起きる」