続きは夢の中で
こんにちは、Omusubiです。
みなさま、子どもの寝かしつけってどうしていますか?
我が家のシマイにはそれぞれ特徴があって。
チョージョは歌かしりとりか手のマッサージ。
ジジョは腕枕でおはなし。
チョージョもおはなしは大好きで、
両側に腕枕で寄り添って、
ぎゅーってしながらおはなしをする、そんな寝かしつけ。
おはなしは、著名な国内外の童話だったり日本昔ばなしだったり
時にはあやふやな記憶の上澄みや
熱がこもりすぎて寝た子を置いて話し込むこともありますが。
シマイが好きなのは、創作話。
シマイのために即興で創る、その夜にしか生まれない話たち。
もはや思い出せないものもたくさんあるけれど。
1部をご紹介。
ホネホネマンとミラ:耳が聞こえないミラは音楽の時間が憂鬱。そんなミラの元に現れたホネホネマン。怪しく踊るその姿にミラは怖がるけれど、骨を鳴らして踊る姿からリズムが伝わってきて…。
(骨伝導の素晴らしさと面白さを知って欲しくて創った話)
朝顔とお月様:太陽に憧れる生まれたての朝顔の蕾。曇続きの中、お月様が毎晩蕾を慰めてくれる。でも、夜遅くまで起きてしまった蕾は、快晴の日に寝坊して太陽とすれ違ってしまう。蕾はそれをお月様のせいにしてしまって…。
(朝顔を育てる宿題の時に毎朝お水をあげる気持ちを高めるために創った話)
おゆひめとこおりひめ:水の精霊たちの世界。おゆひめの国とこおりひめの国は隣同士。おゆひめの国はあたたかくてみんな駆け回っています。こおりひめの国はみな自動で動く椅子に座ったまま生活しています。ある日、いたずらな魔女が、おゆひめとこおりひめに竜巻を贈り、ふたつの国の空気はまぜこぜになって、おゆひめは寝込んでしまい、こおりひめは踊り始め…。
(状態変化とエネルギーについてなんとなく感覚を伝えるために創った話)
きのちゃんの魔法の本:ある日、きのちゃんのポストに一冊の本が入っていた。それは、水を操れる魔法の本。苦手な運動会の前の日に青いページを開けて眠ると雨が。遠足の前の日にオレンジのページを開けて眠ると快晴。そんなきのちゃんの大好きなお友達が引っ越してしまうことに。雷がなるような嵐なら引越ししないかも!と思ったきのちゃんは、黄色のページを開けて…。
涙がポタポタたれて、色んなページの色が滲み出て、お手紙に写って、最後は虹にのって思いが届くという話。
(お友達のことも考えられる子になってほしいと創った話)
ごめんなさい:お友達と喧嘩してご機嫌ななめなさら。そんなときお母さんに「片付けなさい」と言われへそを曲げ、お母さんと大喧嘩。さらは、「お夕飯のお買い物に行ってくるからお留守番よろしくね」というお母さんの言葉にも返事をしません。お父さんは部屋で仕事をしていて、薄暗くなる部屋は静まりかえっていきます。そんな時、お父さんに1本の電話がかかってきて…。
事故に遭い意識不明になってしまったお母さんに、言えなかったごめんなさいを言い続けるさら。毎年お母さん手作りのケーキでお祝いしていたさらのお誕生日、お母さんの病室でさらとお父さんは静かにお誕生日会を開きます。「お母さん、ごめんなさい。産んでくれてありがとう。」その言葉の後に、お母さんは目を覚まします。「お誕生日おめでとう、お母さんのこどもでいてくれて、ありがとう。」
ごめんなさい、は話し終わった時にジジョが大泣き。実はごめんなさいとありがとうがなかなか言えないジジョに、素直な挨拶の大切さを知って欲しくて創ったので、その後抱きしめて眠りました。
毎回伝わる訳でもなくて、話をしながら創っていると、え、ここで寝るのー!とうずうずしたり、オチがないから早く寝てーと思ったり。
時に話の続きを夢でみてくれたりしていると、
なるほど、そっちはそうなるかー!と感心したり。
おやすみなさいの時間は、思いがけぬ創作の時間です。
そして、怒らずに伝えたいことを伝えられる方法だったりもします。
では、今夜も、おやすみなさい。
Omusubi.