今日は2週間に1回のお昼外ごはんの日。 ラーメン、カレー、天丼にパスタ。お寿司にパンに牛丼。目移りどころの沙汰ではない。人生の中でお昼外ごはんをする回数は限られている。今日の選択は短い人生の中でとても重要な選択なのだ。 時間は過ぎておなかはどんどんすいていく。今日は朝ごはんにコストコのファストフードを食べてしまったから、ちょっとおなかはもたれている…気がする。でも目はオレンジ色の牛丼屋さんから離れない。げに、本能はおそろしき。 「牛鮭定食。ごはんは大盛りでお願いします」
台所でその時が来るのをじっと待つ。 油揚げとお豆腐とねぎのおみおつけは、沸騰寸前のところで火を止めて。 鮭の切り身は「その時」が来る頃に焼きあがるよう調整済み。 冷蔵庫に常に顔をそろえる、高菜やきゅうりのお香々は小皿に盛ってある。 お箸もお茶も、準備はばっちり。 「まだかなまだかな…」 炊飯器のタイマーを見ながら数字が7から6に変わるのを確認する。 「あと6分ちょい」 つぶやきながら今日の職場での会議の一コマが頭をよぎる。 今日も大変だった。何が、と具体的に思い浮かべ