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【コロナで脱資本主義】エピソード9 なぜ、資本家は金持ちなのか?(1)

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エピソード9 
なぜ、資本家は金持ちなのか?(1)


「さて、ついに最後の講義となりました」
 九回目の講義は、マルクんのこの一言で始まった。

「今日のテーマはずばり、『なぜ、資本家は金持ちなのか?』です」

 エリカが唾を飲み込む音が聞こえた。

「そして、その謎を解くカギは、『労働』にあります。エピソード8でお話ししたとおり、流通というのは『等価交換』です。ですから、流通から利潤は生まれません。では、なぜ利潤が生まれるのか? そして、その利潤はどこへいくのか?」

 なぜ利潤が生まれ、その利潤はどこへいくのか。一言で言えば、この疑問の答えこそが資本主義の本質なわけだ。

 ボクが胸中呟いている間に、マルクんが再びあの図を書いた。

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エピソード4までは無料でお読みいただけます。 これから私たちは、1929年の世界大恐慌に匹敵する誰もが経験したことのない経済不況に見舞われます。 新型コロナウィルスは単なるきっかけに過ぎません。企業の連鎖倒産、不動産バブルの崩壊などで、「その日、食べられれば御の字」というレベルの生活を強いられる可能性すらあります。 そうでなくとも、サラリーマンの給料は生活費と一致する、すなわち、生活費に消えてしまうように創られた経済制度が「資本主義」なのです。 この仕組みをぜひとも学んでください。

エピソード4までは無料でお読みいただけます。 「資本主義はもっとも優れた経済制度」と子どもの頃から刷り込まれ、それを疑うこともしない日本…

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