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「チ。」の世界、数学の凄さ!

数学の凄さは、部分の情報を集めて、全体の挙動を推測できる。

チ。というアニメでは、天動説から地動説のパラダイム転換を題材にして
物語が描かれている。

地面が動かないんだから、地球が動いているはずがない!という感覚判断で
ものごとを考える癖が人間にあると思うが、

論理的に地動説が有望でも結局は「目で見て確認しないと」という科学的な観点が明確に証明されない限り、

地動説は受け入れられていなかった。

1838年に、やっと地動説が認められた、その背景には、観測がある。

ベッセルというドイツの天文学者が、

はくちょう座61番星の視差が0.314秒角であることを発表した。

このことから、地球は動いていること、地動説が明確に「そうなんだ!」と人類に受け入れられた瞬間になる。

ベッセルは、そーとーな数の星を観察して、それを記録して、尋常じゃない数の計算をしたことだろう、と想像できる。

最初に言った、「数学の凄さは、部分の情報を集めて、全体の挙動を推測できる。」と伝えたけど、

この星の動き、状態も、部分情報になる。

そこから、天体の観測が科学の発展により精密な望遠鏡をも創り出し、
宇宙は膨張し続けていて、

その逆算で、宇宙は点である、ビックバンから生まれてきている、というのも今では常識になっている。

この点と、この点、そして、この点が、どこから、どこに移動するのか?それを計算して未来をも予測できそうな数学は、

恐ろしい!

もっと言ってしまうと、、ビックバンを数学方程式で計算ができてしまうと、自分たちの行動もすべて予測できてしまう!

今日は、こってりラーメンが食べたいから、天下一品のラーメンにでも行くか、っていう判断すらも、ビックバンから予測、計算できてしまう!

数学って恐ろしいーー!

チ。というアニメでは、宗教の神が絶対の世界観に、異端児と呼ばれる革命家たちの決死の覚悟で、地動説を解き明かしたい!というメッセージがとても情熱的に描かれている。

そして、地動説に行きつく歴史の中で、神中心から、人間中心の世界観になるという人間の生き方そのものが大きく変わる。

そんな時代をも感じれるアニメ、チ。は、とても人類の進化を学ぶ上では刺激的だ。



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