せつない
昨日は家人をすごく怒ってしまった
何度も書いているが家人は交通事故の後遺症で
脳に障害が残り
高次脳機能障害という病(?)にかかっている
高次脳機能障害には様々な症状があるが
家人の場合、
記憶力・注意力・遂行機能に大きな問題がある
何をしても覚えられないから
毎回初心者である
初めてのことは
本人にすると恐怖体験になるらしく
ちょっとしたことに「怖い」反応が出る
さらに
怖い・不安 < 痛い
になり
ちょっとしたことで
「痛い痛い痛い!!!」と騒ぐ
明らかに痛いことはしていないのに
ちょっと触っただけで
「痛い痛い痛い!!」と連呼されると
イラっとする
リハビリの先生や訪問入浴のお姉さんにも
同じように騒ぐが、彼らはプロなので
「何も触ってませんよー」と
明るくいう
私はカチンと来ると
「痛いはずないでしょ!」
「必要以上に力入れてるから痛いんだよ
力抜いてって言ってるじゃない」
「なんでいうこと聞かないの!」
と、怒ってしまう
活字にするだけで
私のヒステリー感が伝わるね (;^_^A
「どうしてこんな簡単なことができないの!」
と、言っても仕方のないことで
どうしても怒ってしまうのだが、
今日は家人が
「僕は君の妹の世話をしている」
と言い出した
ちなみに私に妹はいない
「その妹とやらは、なんという名前なの?
どうやって連絡とってるの?」
と意地悪な質問をする
(こうやって追い詰めたらいけないって
わかっているけど、どうにもできない)
質問に答えられないので
ますますパニックになる家人は
「僕はとんすけさん(私)の役に立ちたいと
思っているだけなんだ」
これだけ聞くといい話
でも、そこから
「とんすけさんはここにはいないけど」
と言いだした
「は!?とんすけさんは私でしょ?」
「いいえ、違います」
「じゃあ、私は誰なの?」
「わかりません」
ガーン!です
とはいえ、
一時的にパニックになっているだけなので
数分後に
「私にさっきすごく怒られたの覚えてる?」
「ううん、僕怒られたの?なんで?」
「私のことを誰だかわからないって言ったんだよ」
「え〜、それはダメだね
僕はポンコツだね ごめんね」
と謝る
きっと激昂している私が怖過ぎて
別人だと思ったんだろうなぁ
私だって家人が私を大事に思っていることも
ちゃんとわかっているつもり
けど、怒りスイッチが入ってしまうとね…
冷静になると猛省する
幸か不幸か、
家人は私が怒っているときのことを
全然覚えていない それが救いだ
ちなみに今朝、
「今、何が楽しくて生きてるの?」
と聞いてみたら
「とんすけちゃんの娘を育てているとき💕」
と言った
ちなみに私に娘はいない…