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文は湯冷めしないうちに

この記事は、 CoachingLife Advent Calendar2023の️4日目の記事です。

一昨日まで、誰からも憎まれていなさそうな県ランキングNo.1の県に行っていました。

それはどこかというと、、、でででででで(ドラムロール)、、、でーん。
大分県です。(ランキングは個人的見解です)

大分、よかったですね~。ほんと。遠くないうちにリピートしちゃいそう。

まず、人がよかったです。大分在住の友達(りっきーとこーみちゃん)が推してるお店を回ったっていうのもありますが(それが大きいな、ありがとう!)、店主さんみんなの笑顔が爽やかでした。なんていうか、笑顔に歴史がある感じがしました。この人達は、こうやって笑い続けて生きてきたんだろうな、と。

そして何より、その人たちの作るお店がよかった。

一番いいなと思ったのが、お店に「人」が反映されている感じがしたこと。店主さんが今までしてきた経験、出会ってきた人、好きなものたち。お店のあらゆるものから、それらを感じられました。反映されているというより、一体になっていると言った方が近いかもしれません。

そんな、今回訪れた素敵なお店たちを3つ、ご紹介します。

まず、TANEさん。友達が働いている、南インド料理のお店です。おいしいだけではない、やさしい、たのしい、あたたかい、などがあるお店。

ここで人生初、手で食事をするという体験をしました。最初に手でカレーに触れたときまず思ったのは、

「ご飯、あったかい」でした。

ご飯があったかいって当たり前のようでしたが、手で触れるとその温かさに改めて気づく感じがしました。同じものに触れていても、身体のどこで触れるかでこんなに感覚が違うんだ。

そして、食事への集中力が違いました。一緒にお店に行ったみんな、食べることに夢中になっていました。おしゃべりするのを忘れるほどに。

あと、食べた後の感覚も違いました。いつもは、お腹いっぱい、あー眠たい、って感じなのですが、この日は、ぐっすり眠れた後みたいな感じ。「あー、よく眠れた」っていうときって、脳内が液体で満たされているような感覚になるのですが、それと近かったです。食事の癒やしパワーがぐんと上がっていました。今後、カレーは手で食べてみようっと。

次に、KURUKURUさん
「いろいろなものがまわる場所」がコンセプトの雑貨屋さん。

お店に入ると、キューピーのピアスを付けている(耳元に2人のベイビーがいる)店主さんが、温かく迎え入れてくれました。ああ、この人の人柄は好きになっちゃうな~という、自然体で、明るくて、変態な香りがしました。さすが渦のまんなかにいる人。

しばらく店主さんとお話しした後、KURUKURUみくじという、言葉のステッカーが出てくるおみくじを引きました。僕が引いた言葉は、「あの人夢で見た」でした。なんとなく、免許証の備考欄に貼っておきました。

スタバでこの写真撮るのちょっと恥ずかしかったです

その後お店を一通り回って、一度お店を後にしたのですが、、、その日の帰りに思わずまた寄ってしまいました。用もないのに寄ってしまいたくなるってすごい。たぶん、もうちょっと店主さんと話したかったんだと思います。お店に入ると「お腹空いてますかー?」と聞かれ、前日にイベントで出していたという豚汁を振る舞ってくれました。牡蠣の出汁が効いていて、美味しかったなあ~。

最後に、一雨さん

友達いわく、「店主さんが女神」「TANEさんの後にこのカフェに行くと最高にととのう」というカフェ。ちょっと怪しさのただよう紹介ですが、行ってみるとその意味が分かりました。

まず、女神がいました。

心地よい距離感の、優しいおもてなし。隅々まで行き届いた配慮とこだわり。そして、自分のお店を選んでくれたことへの感謝を常に抱いていることが伝わってきました。

そして、お店でしばらく過ごしていると友達が「ととのう」と言っていた意味がだんだんと分かってくる。

まず、お店の設計がかなり不思議なんです。テーブルが正面じゃなくて横側にある。なんでだろうと考えてみると、なるほど、となりました。飲食するときに体を横に向けないといけなく、それにちょっとの手間がかかる。だから、食べている時間よりも、正面を向いてゆっくりしている時間の方が自然と長くなるんですね。店主さんがもともと建築に携わっていた人だと後から聞いて納得。

他にも、陶器のカップとソーサー、背中の上質なクッション、置いてある本のチョイスなど、、、お店のあらゆるモノに、丁寧でゆっくりした時間を過ごしてもらうための思いやりが込められていました。僕もまんまと、ととのっちゃいましたね。

この本、かなり好みだったな〜


また行きたいお店が3つもできてしまいました。次行くときは3泊以上したいですね。でないと他の場所に行けない。笑

今回大分に行ってみて感じたのは、ここで暮らしたら幸せそうだなあ、というイメージ。このイメージを1回目の訪問で持つことって、正直あんまりないです。

なぜそう思ったのだろう。

大きそうなのは、ヒトそれぞれに温度と味があること。(あったかい温泉と、美味しいものがたくさんある大分っぽい)

特に今回出会った人達は、「好きな人たちと、どう生きるか」に重きを置いている人が多かった。人とちゃんと向き合って、リアルで会って、ということを大事にしているから、温度とか味が自然と出てきちゃっている。そんな風に感じました。温度や味は人との関わり合いの中で生まれるのかもしれないな。

あとは、回復できるが手段が多いのもいいのかも。

嫌なことがあったり逃げたくなったしたとき、「これをすると自分にとって大事なところに戻ってこれる」という何かがあると大分生きやすくなる(もしや、おおいたって読みましたか?)。大分には、温泉とか、あったかい人とか、いいお店とか、大事なところに戻ってこれる何か=回復手段が多いなと感じました。


愛知に帰ってきた今、ご飯を手で食べてみたり、別府式の入浴手順でお風呂に入ってみたり、劇的ではないかもしれないけど、行かなければなかった変化が起こっています。固まった習慣にヒビを入れて、その間から顔を出して「こんな生き方もありますよ」って教えてくれるの、旅行のいいところだなあ。

長らく旅行っぽいものをしていなかったけれど、時々するのもいいなあと思えた大分リトリートでした。

もしこの記事を読んでくれている方で、「街に根付いた面白い文化」があるオススメの場所あったら教えてください!






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