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金木犀が「老後」を考えます。その④(男おひとりさま道ー3)

 金木犀が老後を考えるシリーズ4作目になりました。

 前回の3作目の記事です。

 前回の記事では、引き続き上野千鶴子先生の著作「男おひとりさま道」を参考に主に、男性の第2の人生の生き方を考えました。

 また、今までの記事に関して、様々な反響を頂いております。ありがとうございます!

 人生の先輩である、庵忠茂作さんは、私の記事を引用され、100年時代という記事を書いておられます。

 また、清水のぼるさんも、私が紹介した武田邦彦先生の”科学者が解く「老人」のウソ”という本をkindleで購入されたそうです。私はタブレットは持っていないのですが、これからは読書も電子版でタブレットで読むのもいいかと思いました。

 まず、前回の記事では、人生のピークを過ぎたら下り坂になる。その下り坂を降りるスキルが必要であり、その1つとして、「自分の弱さを認める」という指摘がされました。

 弱さを認めることで、人の支援も受けやすくなり、いわゆる「可愛い男」になれるという話で、コメント欄も盛り上がりました。

 下り坂を降りるスキルとして、上野先生が他にいわれたのは、「職場でも家庭でもない、第3の居場所を作る」というのがありました。

 確かに、昔から定年後の多くの男性は居場所がないことが問題とされてきました。「粗大ゴミ」とか、妻に付きまとう「濡れ落ち葉」、妻の付き合いについていこうとする「ワシも族」など、散々ないわれようです。私の知っている人でも、テレビを見ているか、家庭菜園くらいしかやることが無いようで、楽しそうな老後には見えないというのが現状です。

 その反面、うまく居場所を作っている人の紹介もされています。

 その例として、62歳で地元の少年野球チームの監督を、40代の会社員の時代から継続している人を紹介されていました。監督を続けるために、転勤を断ってまでいます。

 その人は、監督として子供たちだけでなく、お母さんたちとのつきあいが生まれ、思わぬ余得であったといいます。奥様を先に亡くされましたが、その時もお母さん方がいろいろお世話をしてくれたそうです。好意を持ってくれたお母さんもいましたが、抜け駆けは厳禁で、どの女性とも適度に距離をおいてつきあったといいます。だからこそ、続いたのだろうということでした。今の生活にうるおいがあるのは、彼女たちのおかげだそうです。

 これは、男性から見たらたいへんうらやましい例といえると思います。

 私が、最近お会いした「居場所」を持っている人は、小学校の校庭や施設の管理をされている方でした。70代の人ですが、お元気で若々しく見えます。多くの子供さんに慕われていて、卒業してからも「おっちゃん」と声をかけてくれるそうです。私も庭木の管理くらいはできるので、こんな「おっちゃん」になってもいいかなと思える素敵な方でした。

 男おひとりさまには、「居場所」のない人が多いといいます。友人もおらず、出かける先もなく、ひきこもり同様になる男性は、年齢を問わず少なくないそうです。

 その反面、「おひとりさま」を楽しめる男性もいるようです。AV男優の二村ヒトシさんは、著作で、「居場所とは、ひとりでいてもさみしくない場所のことである」と書かれていたそうです。私も読書が好きなので、おひとりさまになったら、ずっと本を読んでいるかなと思っていた時もありました。

 上野先生は、おひとりさまでも生きていける力を「おひとり力」と名付けました。男性がひとりでも、生き生きと楽しんで生きていける「おひとり力」をつけることが、私の課題でもあると思います。

 このシリーズは、もう少し続けたいと思います。

*このnoteは【共同マガジン】これが私のイチオシnoteだ!寄稿作品です。
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