ブランディングと運営組織
まちづくりにおいてブランディングとはどのような意義があるでしょうか?
いろどりプロジェクトが掲げるブランディングの重要性と運営組織の関係を紐解きます。
ソフトとハードの根幹にあるブランディング
いろどりプロジェクトでは、まちづくりのソフトとは人の振る舞いを考慮することと位置付けています。
例えば、自分たちの街に住む人、来訪する人がどのような行動をするか、何があれば景観的にも行動導線的にも心地よいのかを考えることです。
これに対応するのがハードです。道路や広場など物理的な要素によって形作られる要素と定義しています。どちらかの視点が欠けても良い街とは言えないと考えています。様々な理由で建築物を刷新することだけを考えるとハードが主体となるため、そこでの人の流れなどを踏まえたまちづくりがしにくくなるという状態に陥ります。
一方、理想的なイメージだけが先行してしまうと実態の伴わない夢物語だけを追い続けるという状態に陥ります。
いろどりプロジェクトでは、このソフトとハードの根幹にある「ブランディング」という要素が重要ではないかと考えています。将来の街がどうあるべきかというコンセプトを構築し、その上でソフトとハードの両面を検討しまちづくりを実行していきます。
ブランディングとはまちづくりにおける「目的」で、ソフトやハードなどは「手段」という位置付けとして考えています。
例えば、外で仕事が気軽にしやすい街にしたいというコンセプトを開発した場合、ソフトでは仕事との親和性の高いテレワークスペースや喫茶店などの拡充を図り、ハード面では仕事が気軽にできる設備としてフリースペースのベンチゾーンを増設したり、充電スポットを増やしたりなどの具体的なアプローチも可能です。
これらは外で仕事が気軽にできる街というコンセプトの共通項があるため、一貫した軸のあるまちづくりを展開することが可能となるのです。
運営組織の存在意義
ブランディングという言葉を分解すると、BRAND+INGとなります。すなわち一度行っただけで終わりではなく、動き続けること、変化しつづけることが重要になります。時代によって様々な価値観が急速に多様化していく現代においては、まちづくりという側面でも変化していく必要があります。
そのために欠かせないのが運営組織です。主体となり、常に考え行動し続ける人たちが運営組織にいることで継続的なまちづくりが可能となります。
ブランディングの先に見えるもの
いろどりプロジェクトでは、ブランディングという観点によって大森八景坂の理想的な姿を8つに分類し街づくりを推進していきます。
次回は、構成する8つの要素を取り上げていきます。
お楽しみに!
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