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修復的対話

 「川崎市男女共同参画センター」の「すくらむ21」という活動の中の1つのイベントに参加した(2025.2.16)。この組織はその名の通り、神奈川県川崎市のお役所仕事の1つであって、そこが実施している事業だ。
 イベントのタイトルは「お互いにしんどくならない、安心な対話を体験してみませんか?」という。この長いタイトルは分かりやすいといえば分かりやすいのだが、その長さにもかかわらず、あえて大事な情報が含まれていない。
 チラシには載っている。「男性対象講座」という点だ。それがこのイベントの一番の特徴かもしれない。
 「男性対象」とはつまり「男性限定」要するに「男ばっかり」であるわけで、それ以前に同じようなイベント(結果的に女性が多かったらしい)に参加した知り合いの女性から「男性対象」の回を紹介されて、私が参加したというわけだ。

 面白い企画だ。「しんどい」という関西弁風の言い方、「弱音を吐ける」場、そしてそれを言うのも聞くのも楽しいという経験。講師は「修復的対話サークル」なるものを作って運営しているという。
 こんな場って必要だよね、と思った。最初は、おっさんばっかでなんだか違和感があったけれど、それだからこそ話せたことがあった。そしてさらに思ったのは、これからは「じぃさんばっかの対話」や「ばぁさんばっかの対話」が受けるんじゃないか、と。高齢化社会だし、地域社会はあまり機能していないし、ニーズは大いにありそうだ、と。・・・そのイベントを紹介してくれた知人とそんな話をした。
 対話の輪がいろんな形でいろんな人たちに広がっている。この波はまだまだ続いて、だんだんと社会に定着するんじゃないかな。


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