新卒採用された会社を転職する
このハッシュタグを見て、僕の最近行って転職活動について、話をしようと思いました。
新卒採用で入った会社とそこでの仕事
僕は、大学時代に、環境を学ぶ学科で気象学を学んでいました。気象学というのは、未知の部分が多く、それをプログラミングによる解析で解き明かすというのは、非常にやりがいのあるものだと思っていました。そこで、プログラミングを学んだ上で、大学院を卒業後、就職活動を始めました。
1社:大学の知識を活かしながらシステム開発、解析作業を行う会社
2社:大学の知識は全く関係ないが、農業の自動化を手掛けるメーカー
この2社から内定を頂いた上で、2社目のメーカーに進みました。当時、環境学を学んでいたこともあり、地球環境に貢献することを考えたら、林業に日本はもっと力を入れるべきという思想を持っていました。農業の自動化ができるなら、林業の自動化にもチャレンジできるかもしれないということで、その会社を選びました。
そういった夢を持って就職をしましたが、実際には、希望の仕事など一切できず、土木建築分野で使われる新規Androidアプリ開発プロジェクトに参画しました。
ソフトウェア開発のノウハウの少ないメーカーで、新規Androidアプリを開発するのは非常に骨が折れる作業でした。開発知識が社内に無いので、関係会社のあるロシアに出張をして、彼らから手法を学んだり、品質を高めるためのノウハウも無いので、バグの数も200件近く出てきたり、仕様書の作成方法も確立されていないので、フォーマット作成から仕様書の作成も行ったりもしました。
この会社での今までの開発は、チーム開発ではなく、個人で1プロジェクト担当のような開発体制を取っていたが、今回のプロジェクトは大規模プロジェクトのため、10名程度のチームで開発を進めました。チーム開発/プロジェクトマネジメントノウハウも無い中、上記の問題を抱えながら納期通りにリリースするのは難しいものでした。
ただ、このプロジェクトに全身全霊をかけて働いたことで、英語力・プログラミング力・リーダーシップ・プロジェクトマネジメントスキル・外部部署とのコミュニケーションスキルなど、短期間で圧倒的な成長をすることができました。それは良かったことかもしれません。
転職を考え始めた理由
ただ、先程記載をした不満がある中で、リーダーとして活躍をしていくこと、残業時間を減らすこと、施策を打って品質を更に向上させること、通常のリリース作業とは別で自分でアイデアを使って新機能開発を依頼することなど、多くの無理難題を要求されてきました。
社内で自分のスキルを客観的に見た場合、開発スキル、英語力、プロジェクトマネジメントスキルなど、自分より優れた人材がほぼいない状態になってきました。なのに、更に仕事を増やし、残業を減らし給料は減らし、昇給は遅い。これでは納得ができません。自分の仕事を適切に会社から評価されているとは思えなくなりました。
また、リーダーとして仕事を求められるが、自分としてはまだ開発スキルを高めたいと考えていました。現状の作業割合としては、リーダー業務:開発=8:2ぐらいの仕事の比率になり、自分のやりたいこととかけ離れて来ました。
同じアプリを開発するにしても、B to B向けアプリより、B to C向けアプリで、インストール数も数100万とかの規模のアプリを開発する方が、やりがいも高いとも感じ始めました。僕たちが頑張って作っているアプリの利用者数は非常に少ないものでした。
今は関東で仕事をしているのですが、地元は関西なので、ゆくゆくは関西で働きたいという想いもあります。関西で働く方が、親元も近くになり、親を安心させられたり、親の援助(例えば育児など)を得やすくなったり、介護のことも対応しやすくなります。実家を使ったりすることで家賃を削ることもできる人もいるでしょう。そういった時に、リモートで働くか、関西で働くことができる方が良いと思い始めました。
以上のような理由から、転職はしたいと考えていました。
転職エージェントに登録後、1ヶ月で内定
新卒で会社に入った時、あれだけ格好良く志望動機やチャレンジしたいことを会社は聞いといて、一切それにはチャレンジできず、社員も夢やチャレンジ精神が無い人ばかり。会社員は、与えられた仕事をこなしているだけ。情熱がある人はいません。それで会社員というものには失望をしました。
僕は、本当に面白いことにチャレンジしている人材にスカウトされれば、その人と共同で事業を立ち上げるなどしてみたい想いはありますが、そうでなければ、自分の働きが適切に評価され、家族が贅沢をしても生きていけるぐらいの収入を得たいという想いというのが自分の原動力です。その中で、自分なりにスキルや社会への影響力を高めておければ良いです。
いろいろな不満を抱えながら、現職で頑張ってはいました。友達にも、自分の会社の愚痴を面白おかしく常に話していました。僕自身の価値観として、一生同じ会社に働き続ける可能性は無いと考えていました。
ある日、ちょっとした好奇心で、転職エージェントに登録をしてみました。転職エージェントを使って転職活動がどのようなものか知りたかったのです。
いざ転職エージェントに登録をしてみると、以下の流れで内定まで行きました。合計10社弱の選考を行いました。選考の流れとしては以下のようなものでした。
数日でエージェントと面談
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1週間で書類作成(職務経歴書、履歴書)
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以下、3週間程度で複数の会社で並行して選考。
書類選考&コーディングテスト
1次選考
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2次選考
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最終選考
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内定
先程記載した転職理由や企業選定の軸については、選考を進めながらできあがっていきました。最初は全然固まっていなかったですが、選考を経験したり、エージェントと選考に対して相談をしたりしながら、最終的に固まりました。
転職の軸
・B to Cで、自分も使っているような知名度のあるサービス開発を行える
・自分でサービス企画から新規プロジェクト立ち上げなどを経験できる
・若手のエンジニアが多く、技術的切磋琢磨ができる
・残業時間が多すぎない、またはコントロールしやすい
・将来的に関西で働くことができる
・リモートワークを利用しやすい
以上のような軸に、最終的には固まりました。
職としてはAndroidエンジニアに絞って行いました。現職の経験を活かせること、Webではなくモバイルアプリの方が現在のスマホ社会にはポテンシャルが高いことを考えているので、そこは一切変更するつもりはありませんでした。スマホは今後もっとスペックアップしていき、カメラがあり、5G対応によりコンテンツの高速伝送もでき、無線やセンサーによる実社会へのソリューションも沢山展開できます。
正直、現職で使用している技術セットは、モダンなWeb系自社開発企業では、一切使用していないものです。ただ、副業でAndroidアプリ開発を受注した中で、先進的な技術セットの経験を積んだこと、新規プロジェクトに苦戦しながらも成功におさめていることをアピールし、現職からは考えられない企業から企業から内定を頂きました。
2022年4月からの働き
2022年4月より、内定を頂いた企業で働き始めます。現職に辞めると伝えた時は、物凄く止められました。特例でリモートワークも許すという条件提示もありましたが、そんなことで考えを変えるような気持ちで転職はしていません。
次の会社では、B to C向けのアプリで1000万人以上のDL数のあるアプリ開発に携わっていきます。同僚とも技術的に切磋琢磨できるようになるでしょうし、年収もアップします。働き方も関西で働くこともでき、完全フルリモートでもOKという会社です。また、副業も推進しています。よく考えると、僕の転職の軸を全て満たしているものでした。
2社内定を頂いた時点で、物凄く悩みました。どちらも凄く魅力的な会社でした。サービスの面白さ的に考えれば、実はもう1社の方が興味があったのですが、最終的に選んだ会社の方が、リモートでの働きやすさや関西にも事務所があること、そして事業会社なので自分でサービス立ち上げなどもしやすい会社なので、こちらに決めました。
今は転職先で頑張って活躍することに、期待に胸を膨らませています。