私の過去語りと食い尽くしについて
Twitterで食い尽くし系に関する話題を見ていて急に思い出したことと自分の過去の行動が繋がったので、そのことについてまとめようと思います。
覚えている中で一番記憶に残っている食い尽くし事件があったのは私が中学生、弟が小学校低学年程の時のことだったと思う、多分。
出来事自体はとても覚えているのに、それがいつだったかは曖昧なのはちょっと不思議だけど私の記憶力は大体こんな感じで困る。
その時はマクドナルドで昼ご飯を母が買ってきてくれることになり、私は当時大好きだったダブルクォーターパウンダーチーズをお願いしました。弟は多分チキンクリスプかビックマックのどちらかを頼んでいたように思います。
とにかく家族みんな一人前(なんたらセット的なものを一人一つ)を頼んでいたのは確かです。
うちはテイクアウトした商品を各々が自分の分を袋から出して食べるスタイルでした。
私はその時本を読むことに集中していて、キリのいいところまで進めてから「じゃあそろそろ食べるか」と思って袋の中を見ました、すると何故か紙ナプキンしか入っていないのです。
不思議に思ってテーブルを見回してみると何故か私の頼んだダブルクォーターパウンダーチーズの包み紙がチキンクリスプの包み紙と一緒にくしゃくしゃになって置いてありました、当然私は怒り狂いました。
「なんで私の食べたの!?そもそもダブルクォーターパウンダーチーズを取ったら袋が空っぽになるから私の分が無くなるって分かるよね?そもそもみんな一人一つしか頼んでないのになんで食べた!?」と、疑問と怒りを全てぶつけました。
(確かこの時セットを私は頼んでいたはずなのにポテトも無くなっていた、つまり残っていたのはドリンクだけで、多分しかも母が帰宅して10分かそこらしか経っていなかったので受け取ってすぐに弟が食べ始めたとしても食べるのが早すぎるのでそれも一緒に怒った)
激怒する私に対して弟は心底びっくりした顔をしていました、そして一言「俺の分だと思った」と……
は???としか思えなかった。
大皿料理ならいざ知らず、一人ずつそれぞれに用意されているものに何故そう思えたのか心底不思議だったし、自分が注文していないものを自分ののだと思い込むその心理が全く分かりませんでした。なので私はそれら全部を弟にブチギレながら伝えました。
本当は私の分をまた買ってこい!と言いたかったけど、ハンバーガーを買い直すには電車に乗る必要があったので小学生の弟には不可能だったし、それを言ってしまうと責任を感じた母が買いに行くことになるかもしれない。
それは筋が違うので言いませんでした、ですがそれはそれとして死ぬほど怒った。
弟は素直に反省していました。
ただ私が怒った理由はもう一つあって、それは母の対応に対してでした。
弟が私の分まで食べてしまったことを知って最初に言った言葉が「ママの分あげるから許してあげて」だったからです。
そういうことじゃない!と思ったし、実際に言いました。母は終始「まあまあそんなに怒らないで💦」といった感じでしたが。
その時に母が自分用に買った商品はダブルクォーターパウンダーチーズではなかったし、そもそもまず先に弟を怒ってほしかった、なぜ最初に言葉を向けるのが私なんだ、と悔しかったです。
母の分を私が貰ったら母の昼食が無くなってしまうのに、それで私の溜飲が下がると思われたのも嫌でした。
『どうして弟を怒らないんだ』と疑問に思っていましたが、今思い返すとずっと母は『男の子だからしょうがないよね』というスタンスでした。
食い尽くし系に男性が多いとされているのはこれが原因だという言説をよく見かけます。
男子は食欲旺盛だから他の人の食べ物を奪っても仕方ない、と親や家族が認識しており注意をしない家庭が多いのではないか、という指摘。
うちはそれに加えて被害者が姉で、相手が弟であることも要因としてあったように思います。
お姉ちゃんという役割の人間として扱われることが多い家だったし、事実性別や歳の差で扱いの違いを感じる部分はこのこと以外にもよくありました。
それ以降もお菓子を他の家族の分まで残しておかなかったとか色々あったけれど、その度に私や他の兄弟が食べ物の恨みの怖さを伝えました。
その甲斐あってか弟は他の人の分を食べてしまうといったことは無くなりました。
食い尽くし系が議論されているのを度々見かけるようになった今、あの時本気で怒って良かったと思います。
人の価値観(考え方か物の捉え方だったかも)は20歳までで決まる、と過去に本で読んだ記憶があります。
なので子供を食い尽くし系にさせないためには小さい頃にダメなことはダメだと教える必要があって、大人になってから行動を矯正することは難しいかもしれないと思いました。
先ほども書きましたが弟は現在、他人の食べ物を取ることはありません。
その為、記憶から薄れていたのでハンバーガー横取り事件と食い尽くしは私の中で繋がっていませんでした。
ですが『食い尽くしは発達障がいがあるのでは』という言説を見て初めて、もしかしたらあれはそういうことだったのでは、と思い至ったのです。
私は発達グレーで、弟は私よりも特性が強いのでこの説は信憑性が高い気がしています。
専門家ではないので断言はできませんが……
そしてこの流れで思い出したことがもう一つ。
小学生の頃にクラスメイト二人と私で遠出をしたことがありました。
ファストフード店に行って昼食を食べていたのですが、その中の一人が「ポテト食べる?」と言ってくれました。
私はもちろん貰ったのですが、その時の私の中ではポテト食べる?という質問はイコール『シェアしよう』という意味に思っていたのです。
ですがクラスメイトにとっては多分『一本あげようか?』みたいな意味だったのでしょう。
二本目のポテトに手を伸ばした私に対して、クラスメイトは怒りました。
当時の私は「えっ何で?」と言いました、それも怒られました。
その時はよく分からないまま謝ったのですが、今考えるとお小遣いが少なくてあまり物が買えなかった私に対して恵んだつもりだったのに当然の様にポテトを奪った私にムカついたんだと思います、本当に申し訳ない。
その後は関係に重大な亀裂が入ったし、見事に迫害対象まっしぐらでした。勿論この件だけが原因では無いのですが、詳細は省きます。
ただ全てが自業自得とはいえ散々な学生生活でした。
ポテト食べる?に対して、半分食べる?みたいな都合のいい解釈をしてしまったのは、発達故か私が単にアホなのかは分かりませんが……これも食い尽くし系の思考に近いのではないかな、と思ったので書いておきます。
↓気付いた時のツイート
あとこれは本当に余談だけれど、結構前にクォーターパウンダーは廃盤になってしまったのでなんか余計に悔しい。また復刻してほしい。
おわり。