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「なんでまだ肌寒い時期にお花見やるんだろうね。」とありえないことを言う母に学ぶこと


いつの間にか3月になっていた。

いつの間にか、3月も10日過ぎていた。

今年の冬は、急に寒くなって、急に暖かくなって、急に寒くなったり、そんな冬だった。

もう春なんだね。と、母と犬の散歩にでかけながら、今日のお昼そういったたわいもなさすぎることを話していた。

最近はぽかぽかした天気が続いていて、ジャケットを着ると汗ばんでいたので、薄手の格好で出掛けたら今日は風が強くて寒かった。

日は出ていて窓から見たらぽかぽか日和。といった感じなのに、寒かった。 

私と母は、気候に関する疑問で、寒い原因はすべて風。という浅すぎる結論を出した。

散歩をしていたら、梅だか桜なのかよくわからないが、花が咲いていた。多分、梅だった。私も母も犬たちも誰も梅と桜の区別もつかないほどなのである。

それはいいとして、母はそれを見てこう言った。

もう、梅か桜かわかんないけど、花が咲く季節なんだね。お花見思い出す。

といったあと、

けど、なんで、お花見はまだ肌寒い時期にやるんだろうねー。

え、、花が咲いてる時期だからでしょ。お花見だよ。花を見るんだよ。

なんで人はお風呂に入るんだろうね。と言われるくらいの意味のわからなさで最初は混乱した。

関西人でなくともだれもが、何言っとんねん!と言いたくなるような言動だった。


色々戸惑ったが、

花がこの時期にしか咲かないからでしょ?と適当に返事をした。

母は、

あぁ!そうだった。そうだった。

お花見だもんねー。

けど、お花見は寒くて風に吹かれながらご飯を食べるイメージでとにかく風と時間を耐え忍んでるイメージしかない。お弁当とか食べるの楽しいけど紙コップとかレジャーシート飛ぶのを必死で抑えてる。

なんのために食べてるのか、なんのためにここにいるのかわからなくなる。

1日の90%を家で過ごし、家が大好きで、超インドアの母というのもあるだろうが、

たしかに、

いままでのお花見でちゃんと花見たことあったっけ。

そういえば、落ちて踏まれまくってぺしゃんこになった桜の花びらや、お弁当に乗っかった桜の花びらを避けたり、親戚のおじさんの頭に乗っかってたり、家に帰ったら桜の花びらがバックから出てきたり。

花びらしか見てない。

お花見の間は、お弁当しか見てない。

いや、紙コップと、レジャーシートしか見てないかもしれない。


おそらく、日本で一番ちゃんとお花見をしているのは、隅田川を歩くカップルかと思ったが、

そういった人たちも、スマホしか見てない。

桜もスマホ越しでしか見てない。

そういえば、桜を見る会も多分誰も桜見てない。

日本に観光に来た外国の方々が今までは一番桜を見ていたんだと思う。そういった人たちだけが、ちゃんとお花見していたのだと私は思う。

しかし、今年は観光客はもうほとんどいない。
さらに、大勢でお弁当を持って宴会、、なんてことももちろんできない。

桜は今まで以上に見られなくて寂しい思いをするかもしれない。

だから、私はちゃんとお花見しよう。

花をしっかりみよう。



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ぼんのう
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