ポテトの塩拭き、刺身のツマ全食べ、レモンかぶりつきは外ではしない

まだ幼く、親がすることは全て正しいと思っていた幼少期、

父とマクドナルドに行って、一本一本ポテトの塩をティッシュで拭きながら食べる父を見て、

ポテトの塩拭きを、「しなければいけないこと」と思い、それから、ポテトを食べるときはいつどんな時も、塩拭きも一緒にやるようにしていた。

しかし、小学校、中学校、高校と成長していく過程で、何度か友達とマクドナルドなどにいく機会がありその時に「塩拭き」をすると決まって一緒に行った人たちが皆、微妙な顔をしていた。

塩拭きはちょっとおかしいこと、やらないほうがいいことと段々気づいてやらないようにした。

しかし、長年の習慣と、ポテトにまとわりつく塩への恐怖から、私はキッパリと塩拭きをやめることはできず、人の目を盗んでこっそり素早く潮吹きをしたり、そもそもポテトは頼まないようにして対処していった。

塩拭きの経験から、

家族の中だけの習慣や、マイルールを外に持ち出さないことが大切と学んだ。
また、塩拭きに至っては、

「マクドナルドに来たのなら、健康はいったん忘れてみんなで手を繋いでスタートからゴールまで楽しもうよ」
という暗黙のルールを守るためにもしないほうがいいと学んだ。

私が、東京ガールズコレクションに出るような人なら塩拭きをしてもいいが、私みたいな一番塩を愛してそうな大むくみ顔色悪女はありのままのLサイズポテトを美味しそうな顔で堪能すべきと学んだ。

出会う人出会う人に１００発１００中で

「意外〜〜〜〜！！！！」
と言われるのだが、私はサラダが何よりも大好きである。

そして、刺身のツマが大好きで、居酒屋などで刺身を頼むと真っ先にツマにつを伸ばして、大葉と千切り大根をガバッととって綺麗にもたれかかっていた刺身をぐしゃっとさせてしまう。

そのまま大きな口でツマを刺身より先に入れ、頃合いになると刺身でツマを巻いて海苔巻きご飯のように食べる。

この行為も、今までの人生で家族以外の人とご飯に行き、これをして微妙な顔をされたり、「こんなに食べ尽くす人初めて見た」と言われたりして、世の中の普通や暗黙のルールみたいなのを学んできた。

居酒屋でも長くバイトしてきたため、ツマだけが残るお皿を下げようとして「ちょっと待って！」と焦りながら全部急いで食べる人を見たり、その人と同じ席に座る人たちがツマを無心で食べる人を見る目の冷たさを第三者の視点で見る機会も多く、ツマ全食べはなんとなくみっともないことなのかもしれないと学んだ。

しかし、わかっていても、ツマ真っ先にガッツリ全食べ習慣も、ツマを食べ尽くしたい欲求も抑えられず、手が伸びるのを抑えられない。

たまーに、「私もツマ食べるのが好きなの」という人に出会うと、すごく嬉しい反面、今まではツマ＝全て私のもので育ってきたため、今度はツマをその人と分けることが嫌になってしまう。

だからと言って、ツマが好きと言い出せず、ツマを誰かに全て取られてしまった日には気が狂いそうなくらい悔しくなる。

私にとって刺身のツマは不倫がやめられない人の感情を学ぶ手段でもあったのかもしれない・・・

とにかく、刺身のツマも真っ先に食べない。マイルールは封印。

フルーツの中でレモンが一番好き。という

「そういうことを聞いてるんじゃないよ・・・・」
と聞いた人や聞いてる人全てを白目にさせてしまいそうな返答をしてしまう私は、唐揚げに添えているレモン、レモンサワーのレモン、レモン水のレモン、あらゆるレモンを絞るだけじゃなくて果肉全て食べ尽くす。

もはや、１滴も無駄にしたくないので絞らずかぶりつくことがほとんど。

レモンを手でとって、皮を持って果肉を歯でかんで引き裂く行為がなんとなくみっともないことは、視線を浴びなくてもわかることである。

しかし、これも習慣と欲求を抑えられない。

大皿の唐揚げにレモンをかける時、その行為自体は全く気にならないが、それより、その人が１滴たりともレモン汁を無駄にしないか、絞った後のレモンの行方が気になって気になって仕方ない。

レモンは、皮があるせいで、果肉までちゃんと食べきってしまったことがバレやすい。。
軽く絞って、すこーししんなりしたレモンがそれぞれの机に並ぶ中、
私の皿だけ皮だけの状態でぴーんとしたレモンがあると恥ずかしくて、食べる手を動かすたびに、このレモンを隠そうと意識が向いて食べることに集中できなくなってしまう。

また、生搾りレモンサワーだと、いつレモンを齧ろうか、箸で潰しまくっていいのかなどレモンをいかに効率よくきもがられずに綺麗に食べるかばかり意識が向いてしまう。

エビフライの尻尾を食べることが好きだ。

エビフライの尻尾であれば食べ切ることができるので、まっさらな状態で
「エビフライは食べてないんです」というスタンスをとれる。

しかし、エビフライほどの立派なものを食べておいて、食べてないスタンスを取るのもなかなか難しい。ましてやエビフライ定食を頼んだ時はこの手法は使えない。

そして、エビフライ定食の時についてくる銀の器に入ったタルタルソースは拳より大きいくらいこんもり乗せて、細いエビフライでデカくて重いタルタルソースを支えつつ、バランスを崩さないように素早く口の中に入れたいが、これもしないほうがいいとわかってきた。

他にも、

そら豆は皮ごと食べない

魚の皮食べ尽くさない。真っ先に食べない。

彩りのためだけの野菜や油物の下着きのを食べない。

洋食屋でコーンスープにご飯を浸して、粉チーズかけてリゾットみたいにして食べない。

ハンバーグの鉄板の方にご飯を入れてソースに絡めつつ、鉄板の熱で炒めてソースチャーハン作らない。

定食を頼んだ際、メインをご飯にワンバンさせるのはもちろんいいが、メインの器を持って、汁を全てご飯に流し入れることはしない。

などマイルールは抑えていかないと人付き合いが危ないと感じている。

その分、マイルールをなんでも見せれるくらいの人に出会えたら嬉しい、幸せという見方もあるかもしれないが、基本的にマイルールは一人で好き勝手やるもの、他の人の目があるところではしないようにしていきたい。（宣言）