
能 と 狂言 と 組踊
二童敵討を聴いて
先日、「二童敵討」を聴いて、皆が笑ったシーンがあり、そう言えば私も最初はそのシーンで笑ったなと思い出した。「二童敵討」は何度も聴いていてストーリーも頭に入っているので忘れていた。
能 と 狂言
私の少ない経験だが、能 と 狂言 は、一緒に公演されることが多い。
・第一部 能
・第二部 狂言
・第三部 能
といった具合で、能と能との間に狂言が演じられることが一般的と思える。
能は、緊張感が伴う感じがあるのが魅力的なのだが、時間が長いこともあるので、真剣に観すぎると疲れてしまう。
そこで、ふーっと息が抜けて、楽しい狂言が間にあると、また次の能の演目も楽しむことができる。
組踊とセットは?
組踊とセットの公演というとやはり「琉球舞踊」。
組踊と違い女性舞踊家も大活躍する場だ。
それはとても華やかであり、たおやかであり。
観ていて、うっとりすらする。
沖縄にも狂言はある
私は拝見したことはないが、沖縄にも狂言はある。
ただし、「きょうげん」とは言わずに「ちょーぎん」とのこと。
・白銀堂
・魚預け
・鏡研ぎ
・親んまあ
などが有名どころであろう。
もちろん舞台は沖縄で、言葉も同様。
がしかし、私は組踊と一緒に鑑賞したことがない。
組踊では
先にあげた「二童敵討」だけでなく、「執心鐘入」にも笑えるシーンがある。小僧三人のやりとりは、微笑ましく楽しい。
未見だが「女物狂」の 御羽書 を小僧が読み上げるシーンは、きっと笑えると思う。
といった感じで、組踊には能と違い、狂言の要素も含んでいる作品もある。
そのためもあって、狂言(ちょーぎん)とセットではないのではないかとも考えられる。
また、狂言(ちょーぎん)を冊封使の前で披露することはなかったであろうから、その名残が今も続いているのかもしれない。
シリアスなシーンばかりでないところが、沖縄らしくっていいですね。