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組踊を調べると

組踊や琉球舞踊のことを調べていると、どうしても沖縄の歴史と向き合うこととなった。

最近になって知った十・十空襲。
1944年10月10日、那覇市を中心に早朝から夕方まで、900機にもおよぶ空襲をうけ、死者548人、焼失家屋11,451戸。
那覇市への空襲なので、琉球王朝の文化遺産が多く焼失。
そして、組踊や琉球舞踊、歌劇、史劇などを上演していた劇場も灰となってしまった。
多くの資料もなくなってしまい、沖縄芸能の研究者は推論でしか語尾を締め括ることしかできない事柄も少なくない。

そして翌年には県民の1/4が亡くなった沖縄戦。

もっと歴史を遡ると、江戸幕府や日本政府が琉球や沖縄に対して行ったことは、目を覆いたくなることばかり。

・島津侵攻
・人頭税
・琉球処分
・廃藩置県
・第二次世界大戦
・米軍占領...などなど


そして今、新基地強硬建設。
天皇両陛下がどれだけ沖縄に寄り添っても、強硬。
民意が示されても強硬。
戦争は誰も望んでいないのがわかっているのに、何故、新たに基地を作るのか?
基地をゼロにする方向に何故向かないのか?
もしかしたら、まだ第二次世界大戦は終わっていないんじゃないのか?

昔も今も琉球や沖縄を一番苦しめているのは、どこか明白。
情けない。

私はね、素晴らしい組踊や琉球舞踊のことをもっともっと知りたかっただけなんです。
でも、調べれば調べるほど悲しいことばかり。

組踊の結末は、必ずハッピーエンド。
でも、最後だけハッピーではなく、今からこれからずっとハッピーな沖縄であって欲しい。
これからもずっとずっと組踊や琉球舞踊を楽しめる平和な日々が続くことを願います。