「北九州キネマ紀行」へようこそ〜ささやかな前書き
「北九州キネマ紀行」とは
「北九州キネマ紀行」をご覧いただき、ありがとうございます。
このページは、北九州キネマ紀行本編の(ささやかな)前書きです。
福岡県北九州市は、九州の最北端にあります。
北九州キネマ紀行は、このまちでロケが行われたり、このまちと何らかの接点があったりする、主に古い日本映画やそれに関連するエピソードなどを綴っています。
わたしは北九州生まれの一映画ファン(昭和世代)。
子どものころは、まちにいくつかあった映画館が〝学校〟でした。
このまちで映画の洗礼を受け、映画を見続けるうち、このまちの映画に関係する、レトロなサブカルチャー史の一端を掘り起こしてみたいと思うようになりました。
それには二つの理由がありました。
一つは、映画は(ごく一部の作品を除いて)消費され、忘れられていくものであること。
わたしは北九州が絡む、特に古い映画(およびそれに関連するエピソード)に関しては、そのことが惜しくて、メモ書きのようなものを残したいと思いました。
もう一つは、北九州というまちを推したいと思ったことです。
北九州キネマ紀行が、このまちを再発見したり、関心を寄せたりする、わずかなきっかけになってくれれば、うれしいです。
記事は一話読み切りのスタイル
北九州市は1963(昭和38)年に
門司
小倉
若松
八幡
戸畑
という五つの市が合併して誕生しました。
「北九州キネマ紀行」は、これに沿う形で、主に
【門司港編】
【若松編】
【八幡編】
【小倉編】
そして北九州市とゆかりのある映画俳優、高倉健さんにちなむ
【高倉健を「読む」編】
で構成しています。
基本的に一話読み切りのスタイルです。
どれから読んでいただいても問題ありません。
取り上げた映画が、配信や映像ソフトなどで視聴可能であれば、ぜひご覧になってください。
記事を書く時は
記事を書く時、現場に行って確かめられるものは、できるだけ行って自分の目で確かめるようにしています。
また、古い映画を取り上げる関係上、その多くは過去の資料(書籍など)にあたっています。
しかし、そうした資料は、必ずしも正確でなかったり、一部誤りがあったりすることがあります。同じことがらでも、資料によって違ったりすることもあります。
そんな時は、自分で総合的に判断し、より正確さに確信が持てるものを採っています。
とはいえ、わたしも誤ります。
ご覧いただいて、お気づきの点などがありましたら、ご教示いただけると幸いです。
古い映画で地方を元気に
日本各地は、いろいろな映画のロケ地や舞台になってきました。
それがその地に関係する人たちを喜ばせたり、わくわくさせたりしてきました。
ただ、先述した通り、公開時は話題になっても、時間がたつと、やがて知る人も少なくなっていきます。
北九州もそうですが、地方の多くは少子高齢化問題などで厳しい状況に置かれています。
でも、どこのまちにも、映画にまつわるエピソードがあったり、映画が好きな人たちがいたりします。
そうしたまちが、(古いものを含めた)映画やそのエピソードを生かすことによって、わずかでも元気になることはできる。
そう思っています。
サポートいただければ、うれしいです。 お気持ちは創作活動の糧にさせていただきます。