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【HP】ゆる〜い電通の採用ページが意図するものは?

いいなぁと思って見ていたら、ちょこちょこ注目されている感を見かける電通の新卒採用ページ。
今年はとにかくゆるい世界観。
「このゆるさは、どんな分析のもとに着地したんだろう。」
「どんな人材が欲しくてこの世界観やキャッチコピーになったのだろう」
と考えてみる。

コンセプトは「いま、自分にないものを。まだ、世の中にないものを。」だという。”未知の自分に出会うことを求めて就職する応募者”に、”未知の領域にチャレンジする電通”を重ねたキャッチコピーである。

広告業にはコンサルが参入し、広告もコンサルを名乗るようになり、かつての広告代理店のあり方が大きく変わり、新しいポジションを探し続ける時代。

メディアが力を持たなくなり、個々の発信が力を持ち、「広告ってどういう役割なんだろう」「広告にしかできないことってなんだろう」という価値が問われている今。

そんな世相感の中、新社会人を目指す2026年卒の世代とはどんな世代なのだろうか?

<2026年卒の大学生ってどんな世代>

  • 2004年(平成16年生まれ)生まれ

  • iPhoneの誕生2007年には3歳。幼少期からスマホに触れて育った。

  • 高校2年生からコロナ、大学入学時はコロナ。学校生活がオンラインで卒業旅行など、高校の青春を謳歌できなかった。

  • 大学入学時もオンラインでの入学式。アルバイトなどの機会もなく、入学後1-2年ほどは大学生らしい生活が送れなかった。

  • その分、オンラインやSNSでのコミュニケーションが活発だった。

  • サークル勧誘などもなく、大人数でワイワイする機会が少なく、今リアルで触れ合うのが新鮮。

会社というリアルな世界、大人数、縦社会。彼らにとっては、未知の領域なのかもしれない。その分デジタルの世界では色々体験してきたけれど、リアルの世界での体験がピュア。

そんな中、新しい自分に変わっていく変化を楽しむこと、広告のあり方が変わる中でその変化を一緒に作っていける柔軟な人材を求めているのかなぁ。

ゆるさは、束縛を好まない若い世代に歩み寄りつつも、「自由な発想」を持った人材を求める電通の求める人物像の表れなのかしら…

社員インタビューのページも見やすく、ゆるさが一貫して良き。

ちなみに、博報堂はこんなサイトだった。「何者でもないって、最強だ」というキャッチコピー。

世界観は違うけれど、「変化していく人材」「変化を楽しめる人材」「可変性の高い人材を求めている」という点では、電通と共通しているのかしら…と分析。


それぞれの広告代理店のマーケッターがどんな分析のもと、この採用サイトを作ったかはインタビューをして見ないとわからないけれど、山口の勝手に分析はどの程度あたっていますでしょうか?

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