日常#63
最近日記というものを日常から排斥していたというか書き途中のものがどうしたって駄作になる未来しか見えなくて、やる気が何処へやらといった具合だったのですが、年の終わりの挨拶もなしに2023年を締めくくるのは如何なものなのかと思い、書き途中のものをすべて削除しました。とてもすっきり。書くのがめんどくさくなって放置したものが良いものになるわけがないので。今年の汚れ、今年の内に。
書き途中のものの内容を軽く供養すると、恋人ができた人間というものは古今東西、過去も未来も現在もつまらなくなるということが証明されてきましたが、自分がもしつまらなくなったら直ちに首を叩き斬り落としてください、本当に、ということを切実に書いていました。
実家に帰ってきて何をしているかというと惰眠、音楽、柿ピー、ミックスナッツ、五個入りのドーナツを布団の中で貪りながら手淫手淫ゲーム食事睡眠長風呂といった怠惰です。
ピスタチオは食べづらい(ダイヤモンドは砕けない)
怠惰な日常の中には特に何も生まれなくて、荏苒と過ごしているのですが、その中できらきらひかるものを見つけたとすればBoothで買った薄い同人誌やPixivFanBoxなのですが、PixivFanBoxって月のうちいつ支援を始めても月末で1ヶ月分の期限が来てしまうんですね。
それを知らなくて大晦日に支援を始めたら次の日にもう一月額分支払われていて、んっと思ったけれど、まぁ余計に応援できたからよしとしましょう。
クリエイターにはお金を払いましょう。AVの無断転載をみるのもやめましょう。早漏ラグビー部バリウケ君がAV界に出てきてくれたことに祝杯を掲げましょう。この世で一番わかりやすい愛情、感謝の示し方とはお金を払うことです。
そんな自分にも現実というものは迫ってきていて、それは年金の学生免除特例申請書という形をしていました。
二十歳になったという実感は楽しい形を取っていなくて、義務納税責任とお役所の顔をしています。
お酒はどうなんだと聞かれれば、実は実家が治外法権で日本国憲法が適応されていなかったので、げへへ……すまなんだ、すまなんだ時効でゲスよ、兄貴(法律)……といった感じなので成人の実感をもたせるものではなく。
今度の成人式も仲いい野郎20人くらいでツルんでるだけだろうし。
そうこうしているうちに年が明け、地震が起き、滑走路の事故が起こり、初夢でおしっこをする夢をみたら正夢で十数年ぶりにまさかのおねしょをし、成人式でアル中の介抱をし、といった具合で新年から四日間災難続きでした。
成人式で介抱した女の子たちは学校にいた頃は真面目で勉強を頑張っていたところも知っていたから酒とタバコで潰れてコンビニのベンチと溶けて同化していたのを見て何より悲しくて、その次に怖くなってしまった
地面に頭を打ち付けても、ふらふらで支えられないと立っていられない状況でも機械のように「全然呑んでなくない?ウォウウォウ」と繰り返していて、不気味の谷を見ているような気分になり、そのコールって健在なんだと知り、キスしてもいい?と迫られ同級生の性欲を目の当たりにして気分が悪くなり、けどあんた彼女いるでしょーーー!!!と叫ばれモヤる気持ちもあり、様々にぶつかり合って酔いが完全に消え去ってしまった。好い酔いの宵になるはずだったのにな。
次の日にInstagramのDMで謝罪のメッセージが届き、LINE繋がってるのにインスタで来んの大学生って感じだなと思い、強めに諫め、しかし、どうせ変わらないだろうなと思った。
今は新幹線に乗って東京に帰っている途中なのですが、車窓からみえる緩やかな幸せがきらきらとしています。こういうものを大切にしていきましょう。
田んぼと田んぼの間の細い道を歩く夫婦と長いリードに繋がれたデカい犬。浜名湖の波のない水面。田舎のラウンドワンのピン。有限会社の看板。孫との別れを惜しむ祖父母。山肌の鳥居。デカい犬、デカめの犬、デカい犬。
ちなみに僕は最近「祖父母」という単語を聞いたときソフトボールの略と勘違いしたくらいには疲れています。
早く帰ってうたた寝をしようと思います。
今年もよろしくお願いします。
また書きます。
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