地域おこし協力隊の活動方針:コンセプトから活動マップまで
私の活動の中心は、「体験・学び・理解のマップ作成」となった。
なぜこの方向性を選んだのか。
昨年は、体験と学びを通じた理解を活動のコンセプトに設定した。
でも今思えば、具体的にどのように社会に貢献するのかはあまり考えていなかった。
そんな時、以前勤めていた調剤薬局の社長との会話を思い出した。
「事業に先行投資をする際、何を考えますか?」と尋ねたとき、彼は「自分の考えよりも、国の方針に合っているかを重視している」と答えた。
薬局の収入は税金、保険、自費から成るもので、薬の価格や業務報酬は2年に一度、国によって見直され調整される。その時、基本的に国の方針に合った業務により報酬がつくよう決められる。
利益に直結しないかもしれない初期の段階でも、そのような業務を受け入れ、環境を整えていくことが重要だと教わった。
そこで自分の現状を見直してみると、「自分が行いたい活動」と「協力隊のミッション」だけを視野に入れていたことがわかった。
そして、社長との会話からたどり着いた答えは、「日本全体、そして地域のビジョン」という第三の要素を加え、この三つを満たす活動を行うことが重要だということだった。
例えば、焚き火体験を提供を提供する。
参加者はその場で体験を楽しむだけでなく、焚き火をすることで何が起こっているのかを理解する。
そもそも木は太陽のエネルギーを使って二酸化炭素と水から炭水化物を作る(光合成)。これは木自身のエネルギー源となり、また木を構成する材料にもなる。そして、この炭水化物が燃やされて熱エネルギーに変わるのが焚き火。
もし同じ原理が農作物に適用されるとされた場合、私たちは農作物を摂取することでエネルギーを得ます。
また、蚕の飼育やハゼの実から蝋を取り出すなど、さまざまな活動も視野に入れる。これらのプロセスを理解することで、私たちは自然の炭素循環を感じることができるのだ。
そして、これらの知識は環境教育の一部となり、それを習得し伝えることは、循環型社会を目指す現代の日本社会にとって重要な意義を持つと考えている。
だから、私は体験と学びを通じた理解の繰り返しを通じて、この活動マップを作り上げ、その過程を共有しようと思う。
これが私の活動の主軸となり、地域の再活性化に貢献できれば幸いだ。