採用にはどれくらいコストがかかる??~【解説】人的資本可視化指針(第31回:KPIシリーズ)
人的資本シリーズ、31回目になりました。KPIの回の「コスト」については最後になります。今回は「1人あたり採用コスト」「採用コスト」「離職コスト」を取り上げます。
採用するにしても、準備・企画・広告宣伝・採用活動、特に採用イベント、面接、スカウトなどなど色々お金がかかります。自前でやる場合も予算は必要ですし、専門家に外部委託したりする形式も多いでしょう。それと同様に、離職にもお金がかかります。
まず、1人あたり採用コストは、社内外すべてにかかわる採用の総コストを雇用者数で割った値になります。採用コストは文字通り採用にかかわるコストの合計です。そして、離職コスト。具体的には退職金などの離職費用になります。退職総数から一定期間内の入社数を差し引いた数値に、関連コスト(直接退職のコスト、離職のコスト、補充要員配置のコスト、新人研修コストなど)を乗じて計算されます。
ここまで可視化するのか!というのが皆さんの本音かもしれません。
評価は?
評価は△です。3つともISO30414では大企業推奨になっています。今回の有価証券報告書にはあまり可視化されてはいないようですが、ベストプラクティスとされている丸井グループの有価証券報告書には「採用コスト」としてKPIとされて掲載されています。ちなみに年1億1100万円です。
会計システムで計算が楽なら・・・とは思いますが。
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