絵描きさんのやる気が出るAIこそが必要だ : 荒い線画を修正するAIアプリを作ってみた
先日、某AIが物議を醸しました。個人的には、ああいった最先端のAIの研究開発も大事であり、制限されてはならないものだと思っています。でも、ちょっと創作界隈の逆鱗に触れるような売り出し方をしてしまったような気はします(;^_^Aアララー まああんな機能が実装されてしまっては、絵描きさんもやる気が下がってしまいますよ。
それでは逆に、絵描きさんが本当に必要としているAIは何でしょう。それは、絵描きさんのモチベをアゲてくれる補助機能みたいなやつなんだと思います。
じゃあ具体的にはどういったAIを作るべきなんだ…?と考えていたところ、以下のツイートを目にしました。
おっとぉ?これ2つ目なら作れんじゃね?
というわけでこんなアプリを作ってみました!!荒い線画に対し、線同士を繋ぎ、修正してくれるAI(?)です!!
"荒い線画でもはみ出さずに塗りつぶせる機能"を実装するためには、まず、"荒い線画を修正した塗りつぶし可能な線画を得る"必要があるよね、っていうアイデアのもと、作ってみました。
どんなアプリ?
まず、自分で描いた線画を用意します。
俺的には性癖ドストレートで十分良い絵なんですが、よく見ると色んな所に線画不足があります。左腕の肘に近い所とか、右目の輪郭線とか。穴だらけの線画です。
これを本アプリに喰わせます。すると…
線画が修正され、線が繋がりました!!なんか文字まで繋がっちゃってるけど気にしないで!
比較が見やすいように、バナーにしてる画像をこちらにも貼っておきます。
ibis paintで塗りつぶし実験
俺直筆のオリジナル線画
塗りつぶしは全くできませんでした。
本アプリで修正済みの線画
塗るの楽しくなってきましたね。おかげで絵描きへのモチベーションが高まりました。
まとめ
線画を修正するAIアプリを作ることにより、絵描きのやる気を持続させることができます。こういうAIこそ必要なのだと思います。
また、この機能をお絵描きアプリ等に実装すれば、荒い線画でもはみ出さないで塗れるAIが作れるのではないでしょうか。処理の例としては、
みたいな感じ??
今後の展望
現在、このアプリは線画を白黒に変換してから処理しています (モデルの仕様がそうなっているんです)。従って、黒以外の主線や色トレス線をその色のままで処理することができません。今後は、色付きの線画にも対応できるようにしたいですね。
ライセンス情報
このアプリでは、CC-BY-NC-SA 4.0 international ライセンスが付与されたモデルを使っており、以下からダウンロードできます。