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パンダではなくぞうに会いに行く、和歌山アドベンチャー物語。

大袈裟なんかではない。
人生で叶えたい夢第3位を叶えることができた。

和歌山に行ったらパンダにも会いたいけれどぞうにも会いたかった。
ぞうはぞうでも、あのどむぞうくんに🐘

旅の途中、夫と別行動になる日があった。

最初の予定にはなかった「ドムドムハンバーガー海南FC店に行く」という計画を前日にざっくりと立ててみると、あれ?行けるのでは?となる。

妖怪コスパおばけは特急電車の代金をケチり、もとい節約し、ひとり快速電車に乗って行くことを決めた。

天王寺駅でキョロキョロし、回転しながら乗り換え口を探す。

華麗に舞うわたしに「はいレディ、ぼくと踊りませんか?」なんて声をかけてくる人は誰もいない。
なぜなら、通勤の時間帯。

仕事に向かう人たちのお邪魔にならないよう、野田クリスタルさんが作るゲームに出てくる人のような変な動きですり抜ける。

東京にもドムドムはあるけれど、ドムドム好きにはたまらない聖地巡礼の旅の幕開けだった。

この電車に乗れば、と思うと一瞬足がすくんでしまう。
自分のドムドムの旅の最終ゴールに設定していた場所に今から行こうとしている。

いつかいつかと言っていたら、あっという間に歳を取る。足なんかすくめている場合ではない。

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乗り換えた電車の途中、黒江という駅を通過し「次はChloe、Chloeです」と聞こえたがわたしが欲しいのはChloeのかばんではない、ドムドムハンバーガーが好きなんだ。

トンネルを抜けたら、次は目的地の海南駅。

駅を降りて、ほぼまっすぐ行けばお店があるのはGoogle先生のマップが教えてくれていた。

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見えた!あった!看板が出ている!
高まる気持ち。


お店に入るその前に、噂のどむぞう駐車場を見よう。

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何度もネットニュースでみていたあの駐車場をわたしは、自分の目で見ている。かわいいかわいいかわいすぎる。

もうすでにここで帰ってもいいくらいに高まる満足感。なんて、本番はここからなのに。

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外にあるメニューをみると、いつも行くドムドムにはないフィッシュバーガーのランチメニューが。
決めた!これにしよう!

かばんからアルコールジェルを取り出し入念に除菌をしてからの入店。


フィッシュバーガーのランチセットを注文をする。飲み物はコーラ。バーガーにはやっぱりコーラ!

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どむぞうくんたちと出来上がりを待っていると、ほかほかのフィッシュバーガーが出来上がり席まで届けてくれた。

初めて来ました感を強めに醸し出すわたしに気づいてくれた店員さんが、どちらから?と聞いてくれた。

この時、東京から…と言うのを少し戸惑ったけれど、正直に言った。なんとなく申し訳なさげに

「東京から来ました。ドムドムが大好きで、こちらのお店にずっと来たくて…」というわたしに

「まぁまぁ遠いところからわざわざありがとうございます」と、とても歓迎してくれた。

そして、優しくおもてなししてくれて涙が出そうになってしまう。

気持ちを紛らわすために、ポテトを口に押し込めて、フィッシュバーガーにかぶりつくとあったかい味がした。
ドムドムのフィッシュは初めて食べるはずなのに何故か懐かしい。記憶にないだけで、子供の頃に食べていたのだろうか。

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東京にはない、シェイクもいただく。
なんじゃこりゃ、おいしすぎるじゃないか!

シェイクの機械が現役なのでまだ、メニューとして残っているのだと言う。

わたしが食べて飲んで、まったりしている時もお客さんはどんどんやってくる。
お客様ひとりひとりに声をかけられる様子や
近所の保育園のこたちがお店の前を通る時はみんなが可愛くごあいさつしながら通っていく。

近所の方々の憩いの場所にお邪魔している身分なので、こっそりとそこに溶け込んでみるシアワセ。

いいなぁ、この街。地域密着型の、地元の人に愛されるお店。
そしてわたしのような初めましての客にまであたたかい接客をしてくれるのだ。

バーガーを食べ終わり、一旦少し街の探検をしてから、今度はお茶をしにドムドムへ。

もちろん、お仕事の邪魔はしないように1日で2度目のドムドムタイム。

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これも、見たことがあったコーヒーホルダー。
コーヒーが倍美味しく感じる。コーヒーはおかわりが出来るそう。

より、どむぞうくんのプリントが濃いホルダーで出してもらうというお心遣いがたまらない。

初めてのクレープも頂く。生地がもっちりしていてすごくすごくおいしかった。
コーヒーと、クレープ。外はいいお天気。こんな贅沢があってよいのだろうか。

ここまで来ると、帰りたくない気持ちしかない。

お客様のいない時には沢山のドムドムの貴重なお話を聞かせてもらった。
1978年のオープン以来、いろいろな歴史があるなかで長く同じ場所で続けられていることは本当にすごい。

この辺りの見どころや、近くにスーパーもあることも教えて頂き、このままだとお尻に根っこが生えてしまいそうだったので近所を探索しながら帰ろうと決意した。

帰り際も丁寧に見送って頂き、ハンバーガーが食べたいのはもちろん、優しい店員さんにまた会いたいと言う気持ちの方が勝つ。

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わたしはきっとまた、和歌山まで行く。

またお会いできるまで、お互いに元気でいましょうと約束をして。
こんなご時世でなければ、握手にハグなどして欲しかった。そんなことまで思ってしまうほど、いい時間を過ごさせてもらった。

ちなみに、インカメラでの2ショットは撮らせていただいたので家宝にする。

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最初に、叶えたい夢第3位と書いたけれど
あと1位と2位は何かって。

それは宝くじを当てることと
推しとデートすること…

宝くじは、買わないと当たらないし
推しとのデートは来世でがんばるしかないから

実質1位の夢が叶った。

和歌山は遠いし、なかなか行けないなと決めつけていた自分がいたけれどやってできないことはなかった。

いつか、いつか…のチャンスは待っていても来ないから自分から掴みに行かないと。

もちろん、感染対策は忘れずに食事以外のマスクは必須で。

変わってしまった世界に絶望することなんてひとつもない。ディスタンスがあっても、心の距離はより近目に。

いつも自分に自信がなくて、ウチに篭もりがちなわたしの殻を少しだけ破れた行き当たりばっ旅。

次に和歌山にお邪魔する時には、教えていただいた観光地も計画の中に入れて旅に出よう。

旅行かばんにはもちろん、どむぞうくんとかまぼこちゃんも一緒にね。

お近くの方、または和歌山方面にお出かけの方は是非このステキなドムドムを訪れてみてほしい。

心がとってもまんぷくになるから。


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星野うみ。
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