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外に出て、人と話して、煮詰める、書く、さらに煮詰める

 ぽ〜っとしている。

 朝イチで京都駅から高速バスに乗る。目的地の米子駅に向かう高速道路で事故があったらしく、迂回して30分以上も遅れをとった。電車は1時間に1本しかない。「13:40米子発に乗り、15時OPENの店に間に合うのか…?」 ハラハラしながらもギリギリで車両に滑り込んだ。やったぜ。

 15時になると小学生が次々とやってくる。おやつを食べながら、ポケカ(ポケモンカード)の対戦が繰り広げられる。その後、高校生以上の若者もやってくる。ぼくもそれぞれと対戦する。ときどき他人のデッキも借りたりしながらも、本日の戦績は8勝2敗、負けたときの感想戦が何より充実する。

 21時CLOSE、いつもよりもテキパキと片付け、21時半前には家路へ。さすがに移動が続き、さらに今回は革靴を選んでいたことで、足がじんじんとする。帰宅すると、猫たちのケア、その後、業務用ストーブを炊き上げ、すぐにお風呂を溜める。10分後には浴槽に浸かり、ふぅと一息。湯で足がほぐれていくのがわかった。

 で、風呂から上がって、ぬくい部屋で駆け込み、ぽ〜っとなっていた。猫が膝上に乗っかってきて、しばらくぼ〜っともしていた。それから日記に取りかかる。今日は省エネで! と心に決める。

*

 何を書こうかなぁーと浮かべたところ、書けそうなことが頭に溢れていることに気づく。移動は思考を加速させるし、思考の幅を広げてくれる。なぜなら、ふだんの範囲外の人たちとの会話が増えるから。この数日の移動が、多くのネタを提供してくれた。

 今回、飯をいっしょに食べた人、たまたま出会した人、プレゼンのようなものに質問してくれた人が、自分の「いつもの(活動)」を外からつついてくれた。そのおかげで、答えるのに困惑することもあれば、答えたものの後になって「答え方、ミスったなぁ」とハッとして悔しいこともあったりで、感情がぐしゃぐしゃっと揺さぶられていたことに気づく。

 自分がふだんやってること、付随して考えていることを、いつもの行動範囲を越えたところで人に話すと、その考えを煮詰めやすくなる。その煮詰めようとしたものを、あらためて紙/webにしたためていく。一人でやる一方向よりも、だれかとの双方向のほうが、たがいの反応から刺激が増える。その刺激の背景と感情の変化をまとめれば、おそらく日記なんてものはいつの間にか書き終わっているんだろう。

 あ、なんとなく、煮詰めたいものを、さらに煮詰めていく鍋がnoteで、文章が火のような気がした。そして、瞼はくたくたに重い


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