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本との距離

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現状、本を「好きでも嫌い」でもないけど、「本を売ること」をしはじめた、地方出身・中産階級以下で育ってきた人間が、どのように本と関わってきたのか。 年齢とともに本との距離感が移ろ…
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#妖怪

本との距離⑤(400字)

小学生になる前、ビデオきっかけでゲゲゲに出くわし、妖怪を覚えた。その影響は、しばらく続く。 『妖怪大図鑑』にはじまり、地続きのページが展開していく『絵巻えほん 妖怪の森』にはどハマりし、暇さえあれば眺めていた。熱量と反復の掛け算とはすごいもので、知ってる妖怪の数がどんどん増えていった。 ここで書きながらの気づきがある。「図鑑」との出会いは、まさにここだったのだ。「いろんな種類のもの・ことを、分類しながら、まとめて確認できる本」ってお得だな、と幼いながらに感じていた。 ヒ

本との距離④(800字)

壮絶10代を過ごしてきた母が選んだ本に囲まれて、牛歩以下、かたつむりのようなブックライフがはじまった4~5才。まずは絵本から。 『じごくのそうべえ』以外にも記憶に残っている絵本はいくつかある。『どろぼうがっこう』に『グリーンマントのピーマンマン』は、共働きのなか、母が読み聞かせしてくれたのを覚えている。 泥棒だって勉強するんだなぁとなんとなく思ってたし、(クレヨン)しんちゃんに共感できるほどにピーマン嫌いだったのもあり、食べると嫌いなのに読むと好きになっちゃう絵本のキャラ