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「大好きだよ」
毎日そう言って小さなキミの頭を撫でた
少し迷惑そうに顔を背けるキミが愛しくて…
皆がキミを愛してた
キミと出会えたあの日から
皆がキミを見守ってた
大事な、大事なキミ…
そんなキミが息を引き取った
ボクの膝の上で…
涙が溢れてきたよ
『哀しい』『寂しい』
そんな気持ちと一緒に…
でも…ごめんね…
一番辛かったのはキミなのに…
ボク等のエゴで半ば強制的に
生き永らえさせていた…
キミの最期の声はボクが聞いた
キミの最期の顔は皆で見た
キミの身体は未だ、温かった…
大好きな、大好きなキミ…
苦しんで息を引き取ったのなら
此の先どうか、安らかに眠ってほしい
キミの頭を撫でたあの日…
キミの身体を抱き上げたあの時…
嫌そうにボクの腕を引っ掻いたね
もう、会えない…
会えないんだ…
未だ…キミの温もり
覚えているのに…
キミの鳴き声…
覚えているのに………