君へ…

いつか心から君が笑える日…
 そんな日に誰か傍に居ると良いのに。

願わくば君を癒してくれる人なら尚更…
 君の嫌悪する人間でないと良い。

寂しそうに。
諦めたように。
悲しそうに…

縋ることも出来ずに君は笑うんだ…

助けられたくて伸ばした手を
君は表情を消して引いてしまうんだ…

どれだけ辛いことか知っているのに
僕は後になる迄気付いてあげられない…

にっこりと綺麗に笑う君。
何でもないですって笑顔で心を閉ざす君…

だけど、握り締めた手…
白い肌を傷付けた爪痕…
気付いてしまった……

どれだけ君が、自分の存在を
見てもらいたがっているか…

その傷付けてきた分だけ否定されてきたこと。

…君は傷付くと無表情で声を殺して泣くんだ。

僕はその辛さを知っている…
君の幼い心を知っているから…
そっと頭を撫でてあげることしか出来ない。

だからいつも願っているんだ。

いつか君が心から笑える…
 そんな日がくればいい…

変に大人ならずに今の君で笑える日が。
願わくば、そんな日に
傍に居るのが僕等なら良いのに。

それは、唯の僕の我儘だけれど。

でもね…
明日でも、何年後でも良い。

開き直りじゃない

本当の君の笑顔に会いたいよ。

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