14 BBからのドンクベット
長い間ドンクベットはあまり良い物ではないとされてきたが、今日GTOなどの解析により見直されていますよと。だってインポジの人がベットしてくれるとも限らないじゃないかと
多くのPOTはBBとインポジション(IP)のプレイヤーとのヘッズアップのシングルポットでプレイされることが多いので、ここを改善する価値は大きいと。ではさっそく見て行こう
そもそもベットというアクションのゴールは、自分のエクイティを実現して、相手のエクイティを実現させない事ですよと。「バリューベット」「ブラフベット」の二つの言葉はある意味でもう時代遅れなのかもしれないと
じゃー我々はなぜドンクベットをしないといけないのか?ドンクベットは相手がチェックバックをしそうな場合に有効ですよと。そのような状況でも我々がIPに向けてチェックする場合、IPの相手はチェックしてフリーでカードを見れることになるので、エクイティが実現しやすくなってしまいますよと
ドンクベットはボードがアウトオブポジションのコーラー側のレンジに有利な時に戦略の一つとなる。
我々はOOPなのでフロップに進むとまずどのようなボードでどのくらいの頻度でどのくらいのサイズでドンクベットするかを検討出来ます。実際このボードでは我々は40%の頻度でドンクベットする事になっていますよと、仮にチェックするとUTGから42%の頻度でCBが返ってくることになっています。ここでのドンクベットのサイズは1/2が選択されていて、お互いのレンジ同士のエクイティは五分五分です
というのもこのハンドはBBコーラー側のレンジに非常にマッチしていて、ドンクベットしてポラライズした方が良い。と言うのも、このボードにはBBコール側に2ペアやセット、強力なブロッカーがある事がしばしばあるが、我々が持っているという事は相手側が持っていることがさらに減り、チェックしても相手もチェックしてしまい、フリーでカードを与えてしまう事になりやすいので積極的にこちらからベットしてから判断したい
こういったフロップの場合、どのようなハンドでドンクベットするべきかを考えていこう
まずはメイドハンドの例から
ナッツストレートを持っている場合は高頻度でリードベットしたい。セカンドナッツの場合はリードベットを後押しするために+の要素が欲しい所である(2345などの2ペア+バックドアフラドロのダブルスートなど)
セットやツーペアもバックアップがあれば積極的にドンクBETしたい。そこにはAを抑えていることが重要だが、A+セット+ストレートドロー+BDFDやA+2ペア+ストレートドロー+BDFDなどが非常に良いだろう。特にバックドアでナッツフラドロがあると頻繁にドンクベット出来て、ターン以降でも継続してベット出来る機会が増えるので重要視したい。
次にブラフハンド
77や55持ちのナッツブロッカーは積極的に出来る
トップヒット+ガットショット+BDFDも良い候補だろう。チェックは弱い
ペア+ダブルバックドアの様なハンドも良い候補だ。この手のハンドはチェックするのは弱すぎるので、ブラフ気味にベットするには良い候補だ
ホイールで持っているナッツストレートの完成するハンド(BDFD持ち)も良い候補だろう。これらもチェックするには弱すぎるし、現状ショーダウンバリューが無く、チェックコールもチェックレイズも出来ないがブロッカーは一応ある
とにかくブラフでベットする場合はブロッカーの有無・SDVの有無が重要になってくるよと。ただやみくもにドンクベットするよりもブロッカーを持っていると、相手が持っている頻度が減るので、相手がフォールドしやすくなるよと
IP側の人口傾向としては
UTG側のCbet頻度は55%
今回の様なローストボードでのCBは39%
GTOのローストボードでのCBは42%
基本CBの低いローステークスプレイヤーでもこのボードはGTOに近い頻度でCbetする
BB側の人口傾向は
全体的なドンクベット頻度は5%
ローストレートフロップのドンク頻度は12%
GTO推奨のこのフロップでの頻度は41%
ローステークスのプレイヤーでもこのボードはドンクBETしやすいと多少は気付いているようだ。しかしGTOはその4倍近くベットする
という感じみたいです!ではまた次回!