人生で初めて1日に100回くらいノーブラって言葉が飛び交った日。
10月の天気のいい土曜の朝、姉の障害者GH施設長から
「ノーブラ状態で駅の方に出かけてしまった…」
という連絡が来たの。SMSで。
よほど変な裸みたいな格好で出てったってこと?
声かけの支援もしてくれなかったってこと?
状況よくわからないまま、駅なら目指す場所知ってるので(姉は月に1度か2度、ストリートピアノを弾きに行くのだ)行ってみますと返したら「お願いします」と返事来て、訳わからないままとにかく姉を見つけなきゃと思って、急いで行ったんだけどいない。
改札に移動して電車3本待ったんだけど降りてこない。
仕方がないので、GHに行ってみたら何と!出かけてなかったの。
ん??どういう事?
「あれ?出かけなかったの?」
「うん、いたよ」
通所施設が休みの土曜日、姉は部屋でまったりしていた様子。ノーブラだとしても、下着もトレーナーも着てるじゃん。ん?どういう事なの?
判明したことの流れは以下の通りらしい。
姉→スタッフAに出かけるかと聞かれ、そうだねぇ、と返答後在室。
A→ノーブラで駅方面に出かける、と施設長に報告。
施設長→ノーブラで出かけたと私にSMS。
私→変な格好で出されちゃった??駅にいってみます!
施設長→お願いします。
私→見当たらずGHへ。姉在室確認でますます??
一般論として聞きたい!
66歳、ノーブラだけど下着もトレーナーも着てるし、これってイジメなの?そもそもノーブラって犯罪なの?
せっかく来たので、いつもながら散らかっている姉の部屋を片づけていると
「出かけたと勘違いしてすみません」と施設長からSMS。
そもそもノーブラなんて個人の自由だと思いますが。と返すと、
「本人気にしなくても気にする人がいるので」だって。
だからさぁ。
姉は障害一級で環境との摩擦ありまくりのそれでも人間なんだってば。
頼むから支援(仕事)してくれよ。
帰りがけにスタッフAがいたので、
私→ノーブラ気にされる方いるんですね?
A→通所施設がブラの肩紐外れてたりノーブラだったりで困るって。このへんにちょんちょんって…
と言いながら、自分の乳首のあたりを指さす。
ん?生活介護施設なのに?しかも月1で私行ってて何も言われた事ない。
残念ながら、姉がノーブラだとしたら、ちょんちょんはだいぶ下の方にあるから見えないと思う。それに下着は必ず着るし。
私→面倒見てもらえますか?
A→うん、見るようにします。
だって。
ノーブラで駅行ったウソ話が通所施設のせいにすり替わった。
まともに話ができる相手ではないらしい。
そんでね。切ないし昼だし(休日半日パーよ)連れ出して(昼食代は徴収してくださいとスタッフにちゃんと伝えた)一緒にご飯食べて本屋で来年の日記帳と好きな歌本(姉は🎹演奏専門)買って、パジャマに下着にセーター買って門限(5時)までに送って行ったのさ。
平日フルタイム勤務の4つ下の妹はそれで精一杯。ごめんよ。
あ、パジャマはね、持ってないから買ってくれって施設長に言われたんだけど、持ってるの。でもパジャマっていう認識がないうえに誰も声かけしてくれないから着てなかったらしい。
これ、パジャマだから着なね、って言えば着る人なんだけど。
で、亡くなった母が着てたような花柄のパジャマを2セット買って、とにかくこれ着ないと施設長に叱られるから着なよ!って言って聞かせた。
姉は施設長が苦手(怖いんだって)だから、多分パジャマをちゃんと着ていると思う。
くだらねー。ああああくだらねー。
とさらに思ったのはね、その次に用事があって行ったときに、
ブラ〇田さん(スタッフAについて話をするときにわかりやすいように親しい人間の間ではAをそう呼ぶようになった)ともう一人がね、
「ちょっといい?あらぁ私変な人みたい!触るね、うん、大丈夫」
って、姉の背中を触ってノーブラじゃないことを確かめる場面を見たから。
何なのこれ。
そもそもちょんちょんでわかるなら、触らなくても前から見ればいいじゃんね。
支援員に支援が必要な福祉の現場なんだな。と思って溜息。
とにかくね、ノーブラ、なんて日常ほぼ使わない言葉を数えきれないくらい口にした1日だったの。
ううん、その後だれかに事の顛末を話すたびに使ってるから、たぶん、もう100回以上は口にしたと思う。
とりあえず、姉のGHでは、ノーブラは犯罪級の扱いらしい。
いろいろあるけどね、ハンガー事件ってのもあるのよ。完璧理不尽な話なんだけど、腹立ててもしょうがないの。話通じないから。で、摩訶不思議な話として記憶(SMSも写真もある)している。
次回お知らせしようと思う。眠いので今日はここまでにしときます。