-勝手にサラメシ#4- たくさん食べる人も、歓迎です
本日も職員食堂から『勝手にサラメシ』をお届けします。
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今回は第四弾です。
さて、私の職員食堂での楽しみの一つがこちら。
そうです。
職員食堂スタッフのみなさんの、この笑顔です。
いつも、この笑顔にどれだけ癒されていることでしょう。
もちろん笑顔だけでなく、細やかな気配りにも溢れたみなさんなのですが・・・今日はそんな職員食堂のスタッフさんに質問をしてみました。
毎日大勢の職員が訪れる中で、特に印象に残るお客さん(職員)はいますか?
そうですね。
いつも、さりげなくお礼の言葉をくださる方や、料理の感想を聞かせていただける方は印象的です。
作っているのは私じゃないのに、と恐縮してしまいますが・・・でもすごく嬉しいです。
それから、やはり「たくさん召し上がる職員さん」は印象が強いです。
なるほど!
私も思わず二度見したことがあります。
まんがのように山盛りごはんにしている方もいますよね。
若手の男性職員に多い気がしますが・・・
ちなみにあれは、“あり”ですか?
もちろん。
“あり”です!
どれだけ大盛りにしていただいても結構です。
うれしそうにご飯を盛っている姿を見ると、こちらも気持ちがいいです。
今日はカレーですから、大盛り用のお皿をご用意してあるんですよ。
ちなみにこの日、一番(おそらく)の大盛りにしていた方がこちら。
入ってくるなり、早くも大盛りオーラが漂っています。
そして・・・
松野:Tさん、大丈夫ですか?カメラの前だからって無理していませんか?
Tさん:いえいえ、カレーのときはいつもこんな感じです。
と鼻息荒く、山脈のふもとにカレーを流し込んでいきます。
「うふふ、すごいですよね」
と、つぶやくその声まで笑顔でした。
さて、Tさんの大盛りカレーができあがりました。
そんなTさんに話を聞きました
松野:たくさん食べますね。いつもこんな感じでしょうか。
Tさん:いつもこれくらいいただいています。
私の仕事(リビングサポーター)は患者様の介助だけでなく、レクリエーションやイベント運営、病棟備品のメンテナンスなど体力を使います。
午後からの仕事に向けてエネルギー補給がなにより大切ですから。
ちなみに、リビングサポーターという聞きなれない仕事は、当院独自の職種。
その仕事の様子は、過去のインタビュー記事から読むことができます。
リビングサポーターの田中さん
リビングサポーターの矢須さん
松野:大盛りにできるというのは、この食堂の魅力のひとつかもしれませんね。お味はいかがですか?お口に合いますか?
Tさん:今日の夏野菜カレーも本格的でした。
ゴロゴロと野菜が入っていて食べ応えがあって、本当においしいです。
それにお財布にも優しいランチで助かっています。
松野:食堂のスタッフさんも、たくさん食べてくれて嬉しいとおっしゃっていました。
Tさん:私の顔を覚えてくれていて「大盛りにしますか」って声をかけてくださるんですよ。
あの笑顔と、そんな優しい対応にいつも心が安らいでいます。
ここは、ただ食事を済ませるだけの場所ではないというか。
Tさん:あっ、そうそう。
私はもうひとつ厨房のみなさんにお礼を言いたいことがあるんです。
松野:なんでしょうか?
Tさん:調理で使われなかったけれどもまだ食べられる食材、例えば野菜の切れ端とかを無料で持ち帰れるサービスがありまして、私もよくいただいています。
元々はフードロス削減のために始まったと聞いていますが、環境に優しくて、そして我が家の食卓にも優しい取り組みで(笑)。
こういう姿勢に共感しますし、とても感謝しています。
松野:まだ食べられるものを有効に使って、そして廃棄も減らすという、みんなに優しいアイデアですよね。
この取り組みについてもう少し調べてみましょう。
Tさん、今日はありがとうございました。
みんなもらってくれるのだろうか
夕方、職員の退勤時間帯に合わせて“それ”は準備される、との情報を得て厨房前で張り込みをすることにしました。
すると・・・
出てきました。
ワゴンを押しているのは、フードサービス部のYさん。
忙しそうな雰囲気ですが、思い切って声をかけてみます。
松野:Yさん、このワゴンに乗っているものについて話を聞かせてください。
Yさん:はい、もちろんどうぞ!
あっ、でも移動しながらでもいいですか?
感じ良く話を聞かせてくれることになったYさんですが、ワゴンを押しながらズンズン進んでいきます。
松野:これはいったい、どういう取り組みなんですか。
Yさん:もともとは厨房スタッフの一言がきっかけでした。
「野菜の切れ端をただ廃棄するのってもったいないですよね」っていう意見が出たんです。
松野:現場スタッフからあがった意見だったのですね。
Yさん:はい、それで病院の会議に提案してみることになりました。
調理の過程で出る使われない部分、例えば野菜の切れ端なんかを、職員が無料で持って帰れるようにしても良いか、と。
松野:会議ではどんな反応でしたか?
Yさん:おおむね肯定的でした。
廃棄量を削減できるし、やって悪いことはなさそうだよねという意見が多かったです。
ただ一方で、心配する声も少し出ました。
一つは、それをすることで厨房スタッフの業務量が増えたりしないか、という私たちの負担に対する心配。
これは、さほどの負担でもないので「問題ありません」と。
もう一つが「みなさん、本当に持って帰ってくれるかな」という声でした。
松野:たしかに今日のラインナップも「シイタケの軸」とか「キャベツの芯」とか「ニラの茎」とか、日頃料理をしない私からは、どう料理したら良いのか見当がつかないものも並んでいます。
Yさん:この点に関しては私たちも読めなくて。
もらってくれる職員さんはいるだろうか、と。
でもまあ反応がイマイチだったらそれはそれで考えればいいか、ということで始めました。
松野:それで、結果はどうだったのでしょうか。
Yさん:ふふっ、それはこのあと見ていれば分かりますよ。
17時30分過ぎ。
たくさんの職員が退勤していきます。
Yさん:(嬉しそうに)いつもこんな感じです。
みなさん、いろいろ工夫して調理されているようですよ。
松野:たとえば「シイタケの軸」ってどんな風に料理するんですかね。
などと話していたら、まさに「シイタケの軸」に手を伸ばす職員さんが!
ということで、その看護師さんに訊ねてみました。
松野:それはどんな料理にするのですか。
シイタケの軸を手にした看護師さん:そうですねえ・・・焼きそばに入れてみようかな。
なるほど!良いですね。
おいしそう。
Yさん:こんな感じです。
今のところ、この取り組みはうまくいっているかな、という印象を持っています。
簡単なことで、すごいことをしている訳ではないんですけどね。
確かにそうですよね、フードロス対策っていうと大げさに聞こえますが、こんなふうに無駄を減らして有効利用できるんですね。
Yさん、忙しいところありがとうございました。
Tさんは何を作ったのか
そういえば、食欲旺盛だったリビングサポーターのTさんも、よく食材をもらって帰ると言っていました。
ということで追跡調査すると、この日は・・・
そして後日、Tさんから調理報告が届きました。
ちなみに調理をされたのはTさんではなく、Tさんの奥様だったとのこと。
note記事へのご協力ありがとうございます。
料理上手!
そしてなんとTさんの奥様からメッセージまで
こちらこそありがとうございます。
厨房のスタッフにもしっかり伝えますね。
本日もお相手は青梅慶友病院採用広報担当でした。